2020年東京大会へ 実践五輪批判
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バッハ会長はなぜ一方的に東京五輪を中止しなかったのか
新型コロナウイルスが中国武漢で発生して日本、アジア、欧州とパンデミック状態になっても、私が一貫して東京五輪は予定通り開催できると言ってきたのは、そうでなければ五輪運動の危機が訪れると思っていたからで…
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IOC独断専行を生む 日本側の態勢とコミュニケーション能力
国際オリンピック委員会(IOC)理事会は5月14日にリモート会議を開き、東京五輪の延期に伴う財政難に対処すべく、8億ドル(約856億円)の追加予算を捻出した。そのうち6億5000万ドル(695億円)…
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リモート総会は「IOC不信の温床」ロビー活動を一掃するか
本来ならば本年7月23日に開会するオリンピック競技大会の直前に行われる予定だった国際オリンピック委員会(IOC)総会が、新型コロナウイルス蔓延の影響による五輪の1年延期に伴い、7月17日正午から16…
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条項に反する五輪延期を決めたオリンピック憲章の読み方
東京五輪2020を延期したのは正しかったのだろうか。憲法記念日の日、憲法とは何か? とかつて学んだ書物をひもとき、しばし思考を巡らせていた。 スポーツ界にも憲法に匹敵するオリンピック憲章があ…
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モスクワ五輪の抜けない棘…山下JOC会長はなにをすべきか
日本のスポーツ界にはいまだに抜けない棘がある。40年前の春、日本スポーツ界は揺れた。1979年末にアフガニスタンにソ連が侵攻したことに対し、翌年早々、米国カーター大統領が世界に向かって1980年7月…
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森組織委会長が代表理事の財団は注視しなければならない
オリンピックは1984年の「資本主義化」によって、それまでの赤字体質を脱却した。以来、五輪に金を生み出す価値が認められ、世界各国の都市が立候補を競うこととなった。 ■多額の剰余金はどう使われる…
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招致に関わった98年長野五輪ではIOCに13億円寄付金払った
東京五輪2020の招致疑惑の関係から日本オリンピック委員会(JOC)の竹田恒和前会長が不正を否定しながらも、JOCとIOC委員の役職を去ったことは既に多くの人々の記憶の外にあるかもしれない。 …
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設立の経緯を考えれば武道館こそ率先して協力するべきだ
東京五輪2020の新たな開会日が2021年7月23日に決まった。 当初の2020年7月24日(金)から8月9日(日)をそのまま来年に持っていき、曜日を合わせたやり方であり、実務的には最も効率…
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国連事務総長の強烈パンチにバッハ会長はどう答えるべきか
国際連合のグテレス事務総長は23日、新型コロナウイルスのパンデミックから紛争地域の市民を守るため、「全世界での即時停戦」を呼び掛けた。「ウイルスの猛威は、戦争の愚かさを浮き彫りにしている。私は全世界…
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IOCバッハ会長が「2020東京五輪」の呼称にこだわる背景
東京五輪が延期になった。私は新型コロナウイルスと闘って完全な2020年東京五輪を7月24日から開催する可能性について99・99%としてきた。 その根拠はバッハ会長のオリンピズムへの情熱にあっ…
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今のままなら東京五輪は中止も…組織委の自発的行動が必要
コロナウイルス蔓延で世界は東京五輪の延期を騒いでいるが、そもそもオリンピックに延期はない。五輪憲章はオリンピアード(連続する4つの暦年からなる期間)の第1年目に開催するのがオリンピック競技大会とし、…
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五輪開催危機…詳報されなかったIOC会長会見の聞きどころ
新型コロナウイルス感染がメディアにも蔓延している!? IOC理事会が3月3日から4日までローザンヌ(スイス)の本部で開催された。世界の注目は東京オリンピックの行く末にあった。理事会終了後、I…
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オリンピックに限って無観客開催はあり得ないと言える理由
ディック・パウンドIOC委員が発言を止めない。今度は東京五輪の開催延期や無観客試合、そして分散開催などの可能性も示唆してメディアを刺激している。 パウンド氏はアングロサクソン第一主義。それは…
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「五輪中止」発言のパウンド委員は今IOCの中枢にはいない
古参の国際オリンピック委員会(IOC)委員のリチャード・パウンド氏がAP通信のインタビューに答えて、「3カ月たっても(感染が拡大する新型コロナウイルスの)事態が終息していない場合、おそらく中止を検討…
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隔離では解決しない ウイルス対策にもオリンピズムで臨む
江戸時代にタイムスリップした錯覚に陥った。 横浜港で停泊を余儀なくされた大型クルーズ船をテレビで見た時だ。新型コロナウイルス感染者が乗船したことで入国を拒否された格好だ。普段は自他共に認める…
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山下JOC会長の使命はメダル数よりオリンピリズム普及だ
オリンピック憲章が明らかに否定していることがある。それはオリンピック競技大会が国家間の競争ではないということだ(第6条)。残念なことに日本オリンピック委員会(JOC)はそのことを忘却してしまったよう…
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「未来の開催地委員会」設置はIOCの民主主義化だと考える
昨年6月、国際オリンピック委員会(IOC)は大きな決断をした。 オリンピック開催地を決める方法を根本的に変革したのだ。これまで大会開催年の7年前に開催都市を選ぶIOC総会があり、選ばれるため…
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韓国の放射能プロパガンダも政治的反発も五輪憲章違反だ
TOKYOの文字と五輪、その上に日の丸を背景に白い防護服に身を包んだランナーが走る。 右手に緑の炎が揺れる聖火を持っている。来るべき東京オリンピックを放射能に汚染された大会と揶揄するポスター…
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ユース五輪に託されたオリンピック理念を担う重要な使命
ユースオリンピック競技大会をご存じだろうか? 第3回冬季競技大会が今月9日から22日までスイスのローザンヌで開催されていた。日本のメディアではほとんど取り上げられることのないこの競技大会だが、実はオ…
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山下氏の就任で日本の発言力増す?IOC委員への根本的誤解
日本時間1月11日に山下泰裕日本オリンピック委員会(JOC)会長がローザンヌで開催されていた国際オリンピック委員会(IOC)第135次総会でIOC委員に選出された。 2020年の東京オリンピ…