ゴーンvs日産・ルノー 最終戦争
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経営統合を諦めていないルノーは日産の自滅を待っている
4月8日の臨時株主総会で日産自動車前会長のカルロス・ゴーン氏は取締役を解任されたことで日産自動車にとっては「ただの人」になった。ゴーン氏が経営に与える影響は全くないだろう。これから日産にとって大きな…
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ガバナンス不全 新設の取締役会議長は榊原氏で機能するか
日産自動車前会長のカルロス・ゴーン氏の豪邸を購入・保有していた会社が、監査の目を逃れるかのように巧妙に連結外しされていたことを連載8回目で述べた。実は会社設立も、連結外しも、役員が参加する「経営会議…
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キャロル氏との再婚が会社の「私物化」を加速させたのか
リストラだけの経営手法ですでに化けの皮が剥がれていた日産自動車のカルロス・ゴーン前会長の、会社の「私物化」が加速したのは2010年ごろからだ。「事件の陰に女あり」。昔からよく言われてきたが、その背景…
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利益はルノーへの配当に 開発コスト削りすぎ安っぽい車に
カルロス・ゴーン氏が日産自動車の経営トップとして君臨した20年間の中で、2004年3月期の営業利益率11.1%が過去最高だった。ルノーのCEOを兼任するようになって「権力の一極集中」が始まった05年…
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“ゴーンマジック”成功も…04年の絶頂期から変節し独裁者へ
日産自動車では、東京大卒の「都会のエリート」が多く入社し、お互いに責任をなすり付け合う官僚的企業文化が醸成された。その影響もあり、倒産寸前に陥っても抜本的な改革が先送りされた。1999年、そこに筆頭…
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“サラリーマン会社”の日産では派閥争いが「求心力」だった
今回の「ゴーン事件」の本質を見極めるためには、カルロス・ゴーン氏が来日以来、20年間、何をやってきたかを丁寧に見ていかなければならない。さらに言えば、日産の創業の歴史にも触れて企業DNAを見ていく必…
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情緒に訴えるも…ゴーン「動画メッセージ」は天に唾だった
日産自動車前会長、カルロス・ゴーン氏の事件に関して、9日も世間を騒がす出来事があった。4度目の再逮捕前に録画されたゴーン氏が事件について語る映像を、弘中惇一郎弁護士が公開したのだ。 当初は、…
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ゴーンに媚びて「甘い汁」を吸った“チルドレン”幹部たち
日産自動車前会長、カルロス・ゴーン氏がやってきた「悪事」をうすうす知っていながら見逃してきた日産の取締役会は機能していなかったというか、コーポレートガバナンスが腐り切っていたと、連載2回目の最後で述…
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ゴーンによる日産の“私物化”を黙認していた役員たちの責任
日産自動車の臨時株主総会が4月8日、都内のホテルで開かれた。議案は、カルロス・ゴーン前会長と、その最側近だったグレッグ・ケリー氏の取締役解任、新たにルノー会長となったジャンドミニク・スナール氏の取締…
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日産は中近東に関して“うさんくさい話”が多かった
東京地検特捜部は4日、日産自動車のカルロス・ゴーン前会長を会社法違反(特別背任)の疑いで4度目の逮捕。特捜部はいよいよ「本丸」に切り込んできた。 今回の逮捕容疑は、2015年から18年にかけ…