ここが変だよ日本の選挙
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今後の政界と参院選の展望は?カギを握る無党派層4000万票
さて、参院選はどうなるのか。無党派層は有権者の約4割、4000万票。恐ろしい票数だ。この人たちが動くかどうか、動いた場合にどの候補者や政党に投票するかがカギである。 彼らがしらけている「昭和…
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自分の一票は…無党派層が聞きたいのは本気のストーリー
私は昭和が大好きだ。建物、街並み、音楽、雑誌、喫茶店……。すべて昭和のものが好きだ。しかし、選挙のやり方は嫌いである。そう思ったきっかけは、政党の選挙対策の部署で候補者の擁立作業をしていた時の出来事…
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サンプルと実態にズレ 世論調査を100%信じることの危うさ
私が政界で働いていて最もドキドキしたのは、選挙戦が始まる直前にマスコミ各社が行う世論調査の結果が出る時だった。ただ、その直後は、ドラマの途中で結末を教えられたような気分になる。 国政選挙では…
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多様化の時代 無所属候補には過度な制約を課さないこと
無所属候補の選挙運動に対する縛りを緩める必要もある。例えば衆院選では、ビラの上限枚数を引き上げ、政見放送を可能にするなど、政党の公認候補とできるだけ条件を同じにすべきだ。 現在の仕組みは政党…
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「令和」の選挙は政治活動と選挙運動の境界を明確にすべき
令和の選挙はどのような形がふさわしいだろうか? 以下、衆院選を例に私案を示してみる。 候補者陣営がいつも悩むのは、「この活動は政治活動と選挙運動のどちらに該当するのか」という問題だ。両者の境…
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選挙違反とカネの実態 罪の重い買収以外はスルーされがち
選挙違反の中で罪が重いのは買収である。「連座制」という言葉をご存じだろうか? 候補者陣営の幹部が買収の罪を犯した場合、候補者自身が関わっていなくても、当選が無効になるという制度だ。それくらい買収に関…
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資金や政治活動に大差…現職議員は新人より圧倒的に有利
現職の国会議員は新規参入者よりも圧倒的に有利だ。第1に、政党に所属していれば、不祥事などの問題を起こさない限り、次の選挙でも同じ選挙区でほぼ確実に党の公認候補になれる。 したがって、例えば自…
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選挙運動期間のウソ 政治活動と線引き曖昧な永田町の解釈
選挙運動をしてもよいのは公示日・告示日から投票日の前日までで、日数は選挙の種類ごとに公職選挙法で定められている(表)。しかし、これらの期間は「ウソ」である。公示日・告示日以前に候補予定者は実質的な選…
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滞る国会内の新陳代謝 普通の人が挑戦しにくい仕組み
投票に行かない有権者は、なぜ増えたのだろうか? 政府系公益財団法人の調査によれば、衆院選で実際に棄権した人たちにその理由を尋ねると、「適当な候補者も政党もなかった」という回答の高止まりが目立…
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50年前から変わらない“昭和の選挙”が投票率の低迷を招く
統一地方選が終わり、永田町は夏の参院選に向けて動きだしている。国政選挙で連勝してきた安倍政権がまたも大勝するのか、それとも弱小野党に対抗策はあるのか。 自民は4月に大阪と沖縄の衆院補欠選挙で…