続「老マンション」理事長奔走記
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理事会の期日が迫るも…管理会社の担当が引継ぎなしで消えた
パワポで提案書を作り始めるも、改善要求が多すぎてうまくまとまらない。頭の中を整理し、項目でまとめ、図形をあしらい、一目でわかりやすいよう工夫をした。文字が小さすぎると老眼の人は読めないから、最低でも…
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管理士派遣を通知すると…調子のいいエリンギからの連絡が途絶えた
無料相談会でつい話し込んでしまい、気が付けば1時間ほどたっていた。マンション管理士をすっかり独占しちゃったよ! ふと隣を見ると、相談に来た人がいつの間にか増えていた。外国人で深刻なようだった。相談者…
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マンション管理「無料相談会」で開けちゃったパンドラの箱
新宿区のマンション管理組合交流会に参加し、自分のやるべきことが明確になった気がした。問題点をある程度まとめて、理事の皆さんに共有してもらわなければいけない。 交流会は相談が多い事例をベースに…
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熱くなっているの私だけ? 新宿区主催の交流会に参加してハッとした
築40年以上のマンション理事会経験者に取材して見えてきたのは「己の勉強不足」だった。ゴミ収集場を浄化したくらいで威張ってはいけない。文句を言う前に、しっかり調べて勉強しなければ。 まずは新宿…
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捏造、横領、踏み倒し…“問題理事長”がのさばれたワケ
管理会社の変更という大業を完遂した板倉さんだが、どうやら他にもトラブルがある様子……。 「実は私、理事長を2人やめさせているんです。ひとりは犬猫が嫌いな人で、嘘をついてまでペット禁止にしようと…
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管理会社が200万円の過重マージン 会社変更にコンペした理事長もいた
老マンション取材をしていると友人に話したら、「すごい人がいるよ」と言う。何がすごいのか、話を聞いてみることに。 「私、理事長になってから管理会社を変えました。コンサルに入ってもらって、管理体制…
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40代の住人が導入したアプリ「管理ロイド」は目からウロコ
住民の高齢化と建物の老朽化がテーマだが、S区の宮田さんとこは問題点が一向に見つからん! 「問題があったら、月1の草むしりのときに共有する感じですかね。駐車場の地面がヒビ割れしていたとか、外壁に…
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ゴミひとつ落ちていない! 植栽豊か、自主管理でも朽ちないワケ
都内で築40年以上のマンションオーナーに取材を続けてきたが、教わることが多すぎて、熱が出そうだ。いまさらだが、やはり理事会を経験した人たちは真面目で勉強家、意識も高いし、視点に客観性もある。私のよう…
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防災意識に温度差…1.5億円の大規模修繕終えても尽きぬ心配事
「うちのマンションは割と世代交代も進んでいるので、高齢化の問題はそんなに大きくはない。住民もちょっと厄介な方はいますが、大変なのは管理会社です。とにかく人の話を聞かない女性がいて、怒り狂って1日に何十…
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提案型理事会で気づいた“落とし穴” 住み心地より資産価値重視のオーナーに怒号
引き続き、S区の土井さんの話。声の大きな人、要は意見や提案がある人は理事会に参加してもらう。闊達な議論になると思いきや、よくない方向へ進んでしまったという。 「Aさんはもともと理事会の重箱の隅…
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総戸数100戸の1戸が大騒ぎ! 住人を動かした「犬猫一代限りで以降禁止」
我が老マンションの体たらくを憂い、行く末を案じ、勝手に孤軍奮闘気取りなのだが、はたしてそれでいいのだろうか。理事会も総会も年1回、提案する場も意思の疎通を図れる場もほとんどない。住民がどう思っている…
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助成制度は徹底利用! マンションの耐震補強工事に「補助金7000万円」がついた話
キャラの濃い住民同士のいがみあい、管理員や業者からは敬遠され、話が先に進まない高齢の理事会と、問題の多いマンションに住む青木さん(仮名=30代)。それでも、理事として徹底していることがある。 …
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理事会では言い合いに…“傲慢マンション”に持ち込みたい旧宅のまともルール
S区の傲慢マンションに住む青木さん(仮名=30代)だが、彼女自身は生まれてこの方、ほぼずっとここに住んでいるため、愛着もある。 「ご家族で代々住んでいたり、一つのご家族で複数戸を所有していると…
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ゴーマン住民の選民意識…管理員も管理会社も逃げ出す「魔窟マンション」の歴史
「うちは通称“傲慢マンション”。ワガママな人や、上から目線でいわゆる選民意識が強めな人が揃いも揃った、お化け屋敷みたいなもんです」 そう自嘲気味に話すのは、S区の高級住宅地に住む青木萌香さん(…
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まるで会社…理事会と再生委のW構造管理 住人の属性もフル活用
引き続き、O区の小坂さんのお話。デキるおじいさんに、理事会と再生委員会のダブル構造。高齢化とはいえ、常識人が集まったコミュニティーである。 「うちは入居する際、必ず職業とか何をしているかを書か…
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老マンションの価値をも上げる 地域のために動く“ジジ理事”の活躍
つい、高齢理事の悪いところばかり取り上げてしまうが、そうではないマンションもある。 「人によります。理事会冒頭の挨拶ですら、まどろっこしいおじいちゃんが理事の年は、何もかも動きが悪い(笑)。で…
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集会所がちぐはぐ内装に…元理事長がやらかした駆け込み工事
「高齢化も問題だけど、昔からお人よしばっかりなんでしょうね、うちのマンションは」 S区の沖田さんが入居したとき、マンション内の集会所の内装がなんともちぐはぐなデザインで気になった。床のタイルは…
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「若い人は尊重しなくちゃ」高齢者特融の悪癖に付け入られ…
次に訪れたのはS区。総戸数が20戸未満と超小規模だが、ゆったりとした造りのマンションだ。オーナーは沖田佳恵さん(仮名=50代)。子供と大型犬と暮らしている。 「うちは大規模修繕が目下の課題。い…
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都会の物件ならではの秘策 修繕積立金以外にもあった意外な収入源
引き続き、N区の佐山さん(仮名)のお話。どのマンションにも多かれ少なかれある、あの問題が……。 「管理費を払わない人がいますね。月1回の理事会で管理会社に催促するんだけど、『返事来ないんです』…
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大規模修繕着工まで死んでも死にきれぬ! 都内の築古物件を訪ね歩いた
新宿の繁華街にある築40年の古いマンションに住み、うっかり管理組合の理事長になってはや5年。建物の老朽化、住民の高齢化、モラルの低下に修繕積立金不足と問題山積だが、この苦境をなんとか打開したい。本音…