本橋信宏 萌える火曜日
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マル・エヴァンスが残した超一級資料
分厚い。 800ページにおよぶ辞書のようなボリュームだ。 「マル・エヴァンズ もうひとつのビートルズ伝説」(ケネス・ウォマック著/松田ようこ訳/シンコーミュージック・エンタテイメント)…
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都市伝説の真贋やいかに?
物書き稼業歴44年になる。 この間、都市伝説化した噂を耳にすると、ほんとのところは何なのか、事情を知る関係者にあたってきた。 地方に行ったとき、タクシー運転手からの話はつい身を乗りだ…
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日本ハムは昔、12球団一の不人気球団だった
「ロサンゼルス、おめでとう!」 ドジャースタジアムで歓喜のファンに発した大谷翔平選手。 まさか移籍1年目でワールドチャンピオンになるとは。やはりもってる男だった。 大谷の強運は…
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桐島聡の一生を描く実名映画「逃走」の初号試写に行ってきた
全国いたるところに貼られていた男の映画が完成した。 東アジア反日武装戦線による連続企業爆破事件の指名手配犯・桐島聡の一生を描く実名映画「逃走」(足立正生監督)の初号試写に行ってきた(来春公開…
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NHKスペシャル「ジャニー喜多川“アイドル帝国”の実像」はガス抜きか
先週日曜日夜「NHKスペシャル ジャニー喜多川“アイドル帝国”の実像」が放送された。 私が最も感慨深かったのは、元フォーリーブス北公次著「光GENJIへ」(データハウス・1988年刊)をはじ…
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街録chに出た
有名無名を問わず、会いたい人物からひたすら話を聞き出す、YouTubeの人気チャンネル「街録ch~あなたの人生、教えて下さい~」に顔を出した。 三谷三四郎ディレクターが街頭でビデオカメラを回…
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今、サウナが熱い!(当たり前か)
アウフギーサー(熱波師)からロウリュであおられて、ととのったあとのオロポがうまい! 今、サウナが熱い(当たり前か)。 黙って入るサウナから今やパフォーマンスの世界へ。高温ブーム、熱波…
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キングオブ放蕩息子が旅立った
「ポロアラメキカーナっつうの。ポロはポージョーのことで、メキカーナはメキシコ風」 飯倉片町の老舗イタリア料理店「キャンティ」で、川添象郎が司会をつとめる鼎談シリーズが何度かおこなわれた(「団塊…
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いやあ、入稿ぎりぎり粘ってよかった
また打った、走った。 日本時間月曜日早朝、この原稿を書いている最中、ドジャースの大谷翔平選手が九回の打席で起死回生の53号ソロを放った。 この日は5打数4安打、2得点、2盗塁、打率を…
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ドヤ街を愛した「ミス慶応」高橋茉莉さんのこと
9月4日、千代田区のマンション敷地内で倒れている女性が発見された。 死亡した女性は高橋茉莉さん(27)、4月28日投開票の衆院東京15区補選で国民民主党が擁立する予定だったものの告示直前に公…
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義父の最大の趣味は読書だった
女房の出身地は青森県北津軽郡である。 津軽の冬は厳しい。女房の父(私にとっての義父)は、小学4年で中退している。農作業の手伝いで、勉強どころではなかった。 肉は年に1度、食べられれば…
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石田純一は「不倫は文化」だとは言っていなかった
「父は文化好きで、オペラ、クラシックが好きでした。家中にレコードがありましたから」 石田純一さんと会った。 “文化”という言葉は石田父子のパワーワードなのだろう。 週刊女性の名…
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「降りたことのない駅」には何がある?
<「近すぎる」 西武新宿線都立家政駅に降りた私たちは、南口改札口を出て踏切に立つと、信じられない光景に出くわした。> 今週書店に並んだ「東京降りたことのない駅」(本橋信宏著・大洋図書)…
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17歳で神風特攻隊に志願した父のこと
「ノブちゃんちのお父さん、神風特攻隊だったんだよね」 法事の席で、親族のいとこがぽつりと言った。 ノブちゃんとは、幼なじみが私を呼ぶときの愛称である。 やっぱりそうだったか。 …
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濃厚だぞ、日本
パリ五輪は、金メダル20個、銀12、銅13、総数45、金メダル数と総数はいずれも海外開催の五輪での最多記録に達した(拍手!)。これまでの海外最多は、2004年アテネ大会の金16個、総数は16年リオデ…
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オリンピックが生み出す新たなドラマ。今週も寝不足が続く
オリンピックが世界的に支持される最大の理由は、本来なら敗者である2位、3位に銀・銅メダルをあたえ称えたことだろう。 金メダルだけなら、これほどまでにドラマが生まれることはなかった。 …
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北関東男女別学の謎
人生を振り返り最大級の後悔は、高校時代を男子校で過ごしたことだろう。 異性に対して淡い憧れを抱く10代半ばを野郎ばかりで過ごした味気なさ。 私が通った埼玉県の県立高校は男子校だった。…
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オーディションに“付き添いで行ったら受かってしまった”…は都市伝説か?
友だちの付き添いで新人アイドルのオーディション会場に行って、たまたま自分も受けたところ、友だちは落ちて自分だけ受かってしまった。 こんな都市伝説みたいなエピソードが昔から流布されている。押し…
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坪内祐三ロスはまだつづく
「日記から 50人、50の『その時』」(坪内祐三/本の雑誌社)が刊行された。 夏目漱石から古川ロッパまで日記をひもとく。著者は2020年1月13日、心不全で急逝した。 空に旅立って4年…
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「もはや戦後ではない」は、誇らしげな復活アピールではなかった
ジュリアナ東京のお立ち台ギャルをバブル時代の光景とするのは時期がずれているので間違い、と先週、物申した。 今回もまた物申すの巻。 「もはや戦後ではない」 いままでに何度も登場す…