これで痛みを取り除く
-
慢性硬膜下血腫はロキソニンなどで痛みを抑えて翌日手術
転んだりして頭を打ち、1~2カ月して頭痛が表れてきたら「慢性硬膜下血腫」を疑った方がいい。ただし、ちょっとした軽い打撲でも起こるので、本人は頭を打ったことを覚えていないケースも多い。「東京都済生会中…
-
くも膜下出血の手術前はモルヒネより強力な医療用麻薬を
突然、ハンマーで殴られたような強烈な頭痛に襲われる「くも膜下出血」。脳の血管にコブができる脳動脈瘤が破裂して、くも膜下腔という部分に血液が流れ込み、頭蓋骨の内圧が上昇する(頭蓋内圧亢進)ことで激しい…
-
【眼精疲労】老眼を我慢せず眼鏡は眼科で処方してもらう
ひどく目が疲れて、目の奥が痛くなるなどの症状が表れる「眼精疲労」。その痛みを取るいい方法はないか。井上眼科病院(東京・御茶ノ水)の井上賢治院長が言う。 「目の疲れによる痛みは、目のピントを合わ…
-
胃・十二指腸潰瘍 市販薬を3日飲んで効果なければ病院へ
みぞおちを中心に、上腹部にシクシクと持続的な痛みが表れる。潰瘍ができる原因は、胃や十二指腸の壁を胃酸から保護する防御機能が低下するためだ。東京逓信病院・消化器内科の橋本直明部長が言う。 「最大…
-
盲腸はお腹を温めず食事も抜く
一般的には「盲腸」と呼ばれるが、正式な病名は「急性虫垂(ちゅうすい)炎」。大腸の一部の盲腸の先端からぶら下がっている長さ6~7センチ、鉛筆ほどの太さの虫垂が、細菌感染して化膿性の炎症が起こる病気だ。…
-
カテーテルはバイパスより負担少ないが長期開存率に劣る
一定の距離を歩くと、ふくらはぎが痛くなり歩けなくなるが、しばらく休むとまた歩けるようになる。この症状を「間欠性跛行(はこう)」という。下肢の動脈が動脈硬化で狭くなる「閉塞性動脈硬化症」の典型的な症状…
-
立ち仕事の多い人が発症 「下肢静脈瘤」の根治治療は3つ
立ち仕事の多い人が発症しやすい「下肢静脈瘤(りゅう)」。足の静脈の血液の逆流を防ぐ弁が壊れ、足の血管がボコボコと浮き上がる。足に「だるさ」「むくみ」「痛み」「かゆみ」「こむら返り」など、さまざまな症…
-
【歯周病】歯みがき粉の効能に過度な期待は禁物
人類史上、最も罹患(りかん)者の多い感染症とされる「歯周病」。虫歯と並ぶ歯の代表疾患だが、症状の表れ方がまったく違う。初期の段階では、何もしなくても痛い「自発痛」が表れることはほとんどなく、痛みを感…
-
虫歯はエナメル質にとどまっているうちに治療すべし
鋭い、刺すような痛みに苦しめられる虫歯(齲蝕=うしょく)。しかし、いきなり激しい痛みが表れるわけではない。自分で発症に気づいていながら歯医者に行かず、放置した末での症状だ。日本歯科大学生命歯学部・歯…
-
【関節リウマチ】朝の手のこわばりを感じたら即薬物治療
関節リウマチは、関節に炎症が起こり、軟骨や骨が破壊されていく病気。本来なら細菌やウイルスなどから体を守ってくれている免疫の働きに異常が生じ、誤って自分の細胞や組織を攻撃してしまう自己免疫疾患だ。なぜ…
-
【痛風】発作があるうちに尿酸値を下げると痛みが長引く
ある日、突然、関節が赤く腫れあがり、激しい痛みに襲われる「痛風」。多く(70%)は足の親指の付け根の関節に起こり、安静にしていても「キリでえぐられる」「ペンチで挟まれる」などと表現される激痛が続くた…
-
【胆石発作】対処療法は鎮痛薬や鎮痙薬で根治は手術
脂っぽいものを食べると、胃けいれんを起こす。そう思っていると「胆石症」の発見を見逃すので要注意だ。 「食後、決まって2時間くらいの間に、みぞおちから右脇腹にかけて激しい痛みが表れる。そして、数…
-
膵臓がんの痛み対策は腹腔神経叢周囲に“アルコール注入”
元横綱千代の富士(九重親方)が膵臓がんで亡くなった。 膵臓は胃の後ろにある長さ15センチほどの細長い臓器。膵臓がんになると胃の辺りや背中に痛みが表れる。東邦大学医療センター大森病院・緩和ケア…
-
骨転移の痛みは程度に合わせて医療用麻酔を使う
骨転移を起こしやすい代表的ながんは、「肺がん」「乳がん」「前立腺がん」「腎臓がん」など。骨転移は必ず痛みが出るとは限らない。しかし、痛みが出始めると場所のはっきりした鋭い強烈な痛みに苦しめられる。東…
-
「帯状疱疹」 長引かせないために早めの神経ブロック注射
帯状疱疹(たいじょうほうしん)は、子どもの頃に経験した“水ぼうそう”のウイルスが体内の神経節という場所に隠れていて、大人になって免疫力低下などをきっかけに再び暴れ出して発症する。症状は、体の左右どち…
-
「五十肩・膝痛」 不要な新生血管をカテーテルで消す
五十肩や膝痛などの関節の慢性的な痛み。これまで整形外科の治療では、検査画像から診断し、骨や関節組織の構造的な破綻を治す(形を治す)ことを主な目的としてきた。そのため、患者の痛みの除去はあまり重視され…
-
「尿路結石の痛み」 経過観察中は非ステロイド性抗炎症薬
病気の3大激痛のひとつに挙げられる尿路結石の痛み。背中からわき腹にかけて強烈な痛みが表れて、時間の経過と共に痛みが下腹部に移動する。腎臓にできた結石が尿路(腎臓→尿管→膀胱→尿道)に沿って下りてくる…
-
「がんの痛み」 医療法麻薬は内臓痛に対して劇的に効く
がんによる体の痛みは病期に関係ない。末期がんでなくても生じる可能性がある。そのため痛みがあれば、がん治療の初期からでも痛みを取る「緩和ケア」が並行して行われる。 がんの痛みには、どのような種…
-
「薬による頭痛」 月10日以上服用や起床時痛む人は要注意
薬は本来、症状を取るために使うものだが、薬が原因で頭痛が起こる場合がある。代表的なのが「薬物乱用頭痛」。その名称が違法薬物の乱用をイメージさせることから、日本頭痛学会では2年前に「薬剤の使用過多によ…