気鋭の医師 注目の医療
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【緑内障治療】タフな視神経をつくり 視機能障害を改善
緑内障は、40歳以上の20人に1人が発症する失明原因第1位の病気だ。 目の中の房水と呼ばれる液体がうまく排泄できずに眼圧が上昇し、網膜や視神経が障害されるタイプと、眼圧が正常範囲内(10~2…
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溶かした便を直接移植して腸内細菌叢のバランスを改善
国内患者数が毎年約1万人増加し、19万人以上の患者がいる「潰瘍性大腸炎」。原因不明で激しい下痢や腹痛を引き起こす。 完治する治療法がない難病だ。新薬の登場で症状をコントロールする治療効果は飛…
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CAR-T細胞療法 細胞を“とって増やして戻す”新がん治療法
がん免疫療法は「免疫チェックポイント阻害剤」の登場で、「手術」「抗がん剤」「放射線」と並ぶがん治療の“第4の柱”となった。そして、次なるがん免疫療法の主役級として注目されているのが「CAR―T(カー…
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食道がんのロボット手術 出血と合併症が3分の1に
これまで「前立腺がん」と「腎がん」でしか保険適用にならなかった「ロボット支援下内視鏡手術(ダビンチ手術)」が、2018年度から「胃がん」「肺がん」「直腸がん」など新たに12の術式について保険適用が一…
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大腸がん新知見 原発病巣は右より左の方が生存期間が長い
進行性大腸がんは、がんの原発病巣が右(盲腸、上行結腸、横行結腸)か左(下行結腸、S状結腸、直腸)かで、予後も効く薬も違う――。 そんな大規模な解析結果が2016年に、米国とヨーロッパで報告さ…
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美容皮膚科の皮膚再生技術を応用しED・AGAの最新治療を
美容医療では、皮膚の再生治療(肌質改善)などで「幹細胞培養上清液」(以下、上清液)を使った治療を行う施設が増えている。上清液とは、さまざまな細胞に分化できる「幹細胞」を培養した際にできる上澄み液のこ…
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誤嚥性肺炎では抗菌薬を使わない治療も選択肢のひとつ
「誤嚥性肺炎」が注目を集めている。「肺炎」は日本人の死亡原因第3位にランクされているが、その95%を65歳以上が占め、そのうち約7割が誤嚥性肺炎と診断されている。高齢化が進み、誰もが他人事ではないと思…
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「認知症カフェ」には専門医が常駐 プログラムも毎回違う
団塊の世代が75歳以上となる2025年には、認知症患者は700万人前後に達し、65歳以上の約5人に1人を占めるとされている。15年に国が打ち出した「認知症施策推進総合戦略(新オレンジプラン)」では、…
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超音波内視鏡下治療では検査・治療とも全国トップクラス
先端に超音波(エコー)装置が付いた内視鏡を「超音波内視鏡(EUS)」という。通常の内視鏡と同じように口や肛門から挿入して、消化管の壁越しにエコーを当てて隣接する臓器などを高解像度で超音波観察ができる…
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世界初! AIを使った画像診断でがん見逃しリスクを減らす
内視鏡は、日本が世界をリードする先進の医療分野。いまや消化器がんの早期発見には欠かせないが、それを阻む「壁」のひとつが医師による病変の“見落とし”だ。海外の大腸がんの研究では、前がん病変の見逃し率は…
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美容整形の再手術では患者が理解・納得するまで何度も面談
昔と比べて美容整形への抵抗感が薄れ、手術が受けやすい時代になった。そのぶん結果に対して「思っていたのと違う」「満足いかない」という患者も増えている。しかし再手術は、最初の手術より難易度が高くなるので…
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精神栄養学の国内第一人者 血液検査で不足の栄養素を判定
食生活と心の病気の関係を明らかにし、精神疾患の治療に役立てる「精神栄養学」。欧米では2000年ごろから数多くの研究成果の発表が行われてきたが、日本ではほとんど注目されてこなかった分野。その国内第一人…
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減量手術の総本山 糖尿病歴10年未満なら約9割が“寛解”
体重が理想体重の2倍を超えると、死亡率は約2倍になり、糖尿病や心臓発作による死亡率は5~7倍に高まる。 その肥満を解消し、合併する病気を治癒・改善させるのが「減量手術」だ。国内では2014年…
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カテーテルを痛む場所まで移動し微細血管もろとも神経を消失させる
血管にカテーテル(軟らかい細いチューブ)を挿入して治療する“カテーテル治療”といえば、脳心血管疾患でよく使われている。しかし、同院が行う「運動器カテーテル治療」は、肩、腰、膝、股関節などの関節痛や帯…
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スマホを用いたICT医療の導入で医療費8%と入院日数15%の削減に成功
近年、医療分野へのICT(情報通信技術)の導入が活発になっている。その急先鋒に立つのが東京慈恵会医科大学だ。西新橋キャンパス再整備計画に伴い、2019年完成予定の新外来棟オープンに合わせて病院全体の…
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働く中年層のための予防医療 ネット問診で待ち時間を短縮
オフィスビルが立ち並ぶ東京・豊洲。同院は近隣で働くサラリーマン・OL層をターゲットに夜間診療(平日18~22時)を行っている一般内科クリニック。昨年春、5人の若手医師(28~30歳)によって開院した…
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10年で腰痛治療5万人 「痛みナビ体操」で改善率85~90%
日本人の8割が一生のうちで一度は腰痛を患うとされる。原因が特定できない腰痛(非特異的腰痛)で、痛み止めの薬などを使って長年しのいでいる人も少なくない。同院では、「痛みナビ体操」という独自の運動療法(…
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乳がんの“遺伝子マーカー”で「手術不要」の可能性を判定
乳がん治療は、手術によってがんを取りきることが基本になる。乳房を残すにしても、再建するにしても、女性にとって胸にメスを入れることは心理的にも肉体的にも負担が大きい。しかし、一部の患者は手術が不要にな…
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新規の放射線内用療法で末期前立腺がんの生存期間を延ばす
同院放射線治療科の黒﨑弘正部長(顔写真)は、骨転移したがんの治療のエキスパート。昨年3月、ホルモン療法の効かない前立腺がん(去勢抵抗性前立腺がん)の骨転移に対して、国内初のα(アルファ)線を放出する…
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AGEに着目し「糖尿病腎症」を治す画期的な自由診療を行う
糖尿病の合併症の中で最も怖いのが「糖尿病腎症」。最悪の場合、人工透析が必要になる。牧田善二院長(顔写真)は、体内にできる「AGE(終末糖化産物)」という物質に着目し、糖尿病腎症を治す画期的な治療(自…