医師の常套句「様子を見ましょう」の真意
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血清総タンパクは肝機能の目安 過激な減量で数値が急降下
尿タンパクの有無は、腎機能をチェックする上で重要な指標です。では血液中のタンパク質を示す血清総タンパクは、何を示すでしょうか。肝機能を知る手掛かりになります。 血液の液体成分である血漿から、…
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青あざだけじゃない 血小板減少症は肝臓の線維化のサイン
企業健診では、採血の結果が出るまでひと月以上も時間がたっていることがあります。 このひと月が大丈夫だから、今後も問題はないだろうということですが、異常が検出されたら、すぐに結果が主治医に伝え…
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高血圧や喘息なら要注意 持病の薬で尿酸値が上がるケース
お酒を飲む人なら、尿酸値を気にするかもしれません。尿酸値が上昇して、結晶化した尿酸が関節にたまることで発症する痛風は、アルコールやメタボなツマミとの関係が密接ですから。その尿酸値の正常値は7・0㎎/…
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東京でもインフル流行 簡易キット診断は発症12時間後から
10月の上旬なのに、インフルエンザが流行しています。厚労省によると、1つの医療機関あたりの患者数が1人を超えるインフルエンザ流行期に入っているのは、熊本を除く九州6県と沖縄。特に沖縄は50人を超える…
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尿潜血「+」は医師も警戒 「様子を見ましょう」は再検査
尿タンパクの見極めは尿潜血とセットで考えると、前回お話ししました。 その尿潜血は、「-」が異常なし。「+-」「+」が要注意、「2+以上」が異常です。尿タンパクは、要注意の「+」でも問題ないケ…
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尿タンパクで「様子見を」…安心か否かは尿潜血で見極める
尿検査の一つ、尿タンパクは「-」が正常で、「+-」「+」が要注意、「2+」から異常アリと診断されます。尿タンパクを起こす要因として重要なのは腎臓の異常。医師としては、これを念頭に診断することが大切で…
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腕と足の血圧で測定 動脈硬化検査で異常あれば血管内治療
血管にコレステロールがたまって、動脈硬化を起こすと、心筋梗塞や脳卒中など重大な血管病を起こすリスクが高くなります。心筋梗塞の手前の狭心症は、激しい胸の痛みや息切れなどの症状が見られますが、症状をアテ…
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脂質異常症での食事改善はLDLと中性脂肪で中身が少し違う
コレステロールは、ホルモンの材料になったり、神経線維を覆って絶縁体のように働いて神経伝達をサポートしたり、人間の活動に欠かせませんが、それが多過ぎると、心筋梗塞や脳卒中などを起こすことから、“悪者扱…
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BMI22はあくまで標準の中の理想 24.9を目標に無理なく減量
ちょっとの減量で、いろいろな数値が改善することはよくあります。 肥満があるかどうかは、診察室で患者さんを診れば大体分かりますが、BMI(体格指数)でチェックするのがセオリーでしょう。体重(キ…
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境界型で明暗 初診患者は基準値超えでもすぐに投薬せず
糖尿病の検査項目のひとつに、空腹時血糖値があります。それが126㎎/デシリットルを超えると、糖尿病と診断されます。しかし正常は110未満で、「110以上126未満」は「境界型」のグレーゾーン。そこが…
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正常域でも医師は警戒 空腹時血糖値は100超えで要注意
糖尿病には、インスリンを産生できなくなる1型とメタボリックシンドロームの延長線上にある2型があります。1型は一生インスリン注射が欠かせずとても厄介な病気ですが、ここでは9割を占める2型を対象にお話を…
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高血圧編<3>“150未満または95未満”はちょっと高めだが…
130~139/80~89の血圧は「高値」血圧で、その数値を超えると、高血圧と診断されます。140/90が、薬を使うかどうかの分岐点になるということは、これまでお話ししました。 外来で患者さ…
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高血圧編<2>降圧剤の変更直後や高齢者は副作用に注意を
収縮期血圧140㎜Hg以上または拡張期血圧90以上は、高血圧の薬物治療をスタートする目安になります。日本高血圧学会によると、その基準を満たす推定患者数は4300万人。3人に1人が高血圧です。かかりつ…
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高血圧編<1>135/85前後は「生活改善を頑張りましょう」
医師は、患者さんにしばしば「様子を見ましょう」と言います。その状況が、薬を替えたタイミングなら、それからの数値がどう変わるかしばらくフォローしましょう、といった意味に受け取れるでしょう。 そ…