高血圧編<1>135/85前後は「生活改善を頑張りましょう」

公開日: 更新日:

 医師は、患者さんにしばしば「様子を見ましょう」と言います。その状況が、薬を替えたタイミングなら、それからの数値がどう変わるかしばらくフォローしましょう、といった意味に受け取れるでしょう。

 そうはいっても、医師の性格もたぶんに影響するでしょう。万が一の医療訴訟を考慮して、自己防衛本能から予防線を張るための材料として使うような人もいるかもしれません。ケース・バイ・ケースでいろいろな要素が含まれる言葉ですが、できる限り中庸の立場で「様子を見る」の本当の意味を解釈しましょう。

 初回は、高血圧の方の診察です。高血圧治療の指針が今年4月、5年ぶりに改定されました。患者さんにとって一番見逃せないのは、130~139/80~89㎜Hgを「高値」血圧としたこと。それまでは「正常域」でしたから、「高値」という名称に不信感を持った人もいるでしょう。「高血圧なのか?」と。

 診察室で血圧を測定すると、135/85前後の方はたくさんいます。ガイドラインの改定で、正常ではない「高値血圧」が数多く診断されることになります。しかし、薬物治療をスタートする目安の血圧が「140/90以上」であることは変わりません。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…