血液型と病気
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他の型の人に輸血可能な「O型」は万能血液 血液中の抗体と輸血のパターンは?
血液型を決めるのは、赤血球の糖鎖(A抗原、B抗原、O抗原)ですが、もうひとつ重要な要素があります。それが各抗原に対する「抗体」です。 A型の人の血液中には、B抗原に対する抗体(抗B抗体)が存…
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人の血液型はどう決まるのか 遺伝子の組み合わせは6通り
血液型を決めているのは、赤血球の表面に無数に存在している「糖鎖」という物質です。基本となるのは、N-アセチルグルコサミン、ガラクトース、フコースが結合したものです。この3つは単糖類と呼ばれる物質グル…
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インドから東南アジアにB型が多いのはコレラが原因だった
インドから東南アジアにかけては、B型の割合が高くなっています(30~35%)。これには天然痘の影響もあるでしょう。B型とO型は天然痘に有利だからです。しかしこのエリアはマラリア(O型有利/B型不利)…
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「ペスト」はO型とそれに近いA型は感染しやすく、死亡リスクが高い
重要な感染症に「ペスト」と「結核」があります。 ペストはペスト菌による感染症で、ネズミからノミを介して人に感染します。ご存じの「黒死病」です。14~17世紀にかけて、ヨーロッパで何度も大流行…
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いまも残る天然痘のリスク 日本は種痘を備蓄しているが…
天然痘は種痘によって制圧され、1980年にWHO(世界保健機関)が根絶宣言をしました。しかし病気としての天然痘は消滅しましたが、天然痘ウイルスは、いまなお存在し続けています。 根絶宣言のあと…
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新大陸の血液型は「天然痘」で決まった インド研究で明らかに
新大陸の原住民たちもO型が多い(70~100%)のですが、もともと新大陸にはマラリアはありませんでした。それが16世紀にスペイン人によって持ち込まれ、今日では多くの地域がマラリア汚染地帯になっていま…
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感染症を媒介する蚊が好む血液型はあるのか O型は刺されやすい?
感染症のリスクを論じる際には、重症化リスクだけでなく、感染するリスクも考慮する必要があります。マラリアの感染リスクとは、原虫を持った蚊に刺されるかどうかです。マラリアを媒介できるのは、メスのハマダラ…
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マラリアに強い血液型 重症化リスクが1.5倍も違っていた
血液型との関係性について、よく調べられているのがマラリアです。少なくとも過去数千年にわたって(ピラミッドの時代以前から)、最も多くの人間を殺してきた病気のひとつとされています。 この病気は、…
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感染症が地域の血液型を淘汰した? マラリアやコレラが証明
血液型の分布が地域によって違うのはなぜか。当時の科学者たちは、さぞかし頭を悩ませたでしょう。そんな中からひとつの仮説が生まれました。「自然淘汰の結果ではないか」という仮説です。 つまり、それ…
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地球規模で見た血液型の分布と感染症「北A/南O、西AO/東B」
血液型が発見されたのは1901年、オーストリアの病理学者・ラントシュタイナーによるものです。人間には4種類の血液型があることが明らかになり、A型、B型、O型、AB型と命名されました。この発見によって…
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血液型とコロナ重症化の関係 「SARS」「MERSで」ではどうだったのか
「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」に新型コロナと血液型の論文が出て以来、世界中から同様の研究結果が発表され続けています。A型が重症化しやすく、O型は重症化しにくく、しかも感染リスクも…
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血液型で異なる新型コロナウイルス感染症の重症化リスク 欧米の一流医学誌が報告
血液型がA型の人は新型コロナウイルスの重症化リスクが高く、O型の人はリスクが低い--。そんな研究論文が2020年10月、世界で最も権威ある医学雑誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン(…