健康指標の意味を知る
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【検診の基準値】と「臨床判断値」は必ずしも一致しない 「要注意」は危険な状態?
健診の基準値を見て「?」と感じたことがある人も多いのではないでしょうか。たとえばLDLコレステロールは、120~179(㎎/デシリットル)なら「要注意」です。高めだが「異常」ではないので、まだ大丈夫…
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【コレステロール】LDLとHDL粒子が動脈硬化リスクの指標となったわけ
コレステロールの大半は肝臓で作られ、LDL(低密度リポタンパク質)粒子にパッキングされて、血液中に放出されます。そして全身の細胞にコレステロールを供給するのです。 末端の細胞で使いきれない分…
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【コレステロール】に「善」も「悪」もない 科学的には1種類
コレステロールには「HDL(善玉)」と「LDL(悪玉)」の2種類があると思ってる人が、大勢います。もちろんそれでいいのです。悪玉コレステロールは低いほうがよい、善玉コレステロールは高いほうがよい。そ…
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【中性脂肪(TG)】高い中高年は糖尿病や腎臓病の遠因に
健診で測る脂質関係の項目は「中性脂肪」「HDLコレステロール」「LDLコレステロール」の3項目です。職場によっては「総コレステロール」という項目が入っているかもしれません。この3項目の数値をもとに算…
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【基準値(基準範囲)】とは何を意味する数字なのか…上下2.5%をカット
健診では、検査項目ごとに「基準値(基準範囲)」が決まっています。このシリーズでも、たびたび出てきていますが、どんな数字なのでしょうか。 生物のさまざまな指標(身長・体重や血液成分など)は、多…
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【血小板】数値が高すぎると自覚のない深刻な病気の可能性も
血小板数は、健診で必ず測定する項目です。基準範囲は病院や健診会社によって多少違っていますが、1μl(マイクロリットル)当たり、おおよそ13万~40万といったところ。ちなみに日本人間ドック学会では、次…
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【白血球】慢性的に白血球が多い人が気をつけるべき病気
健診では白血球の数値も測ります。血液1μl(マイクロリットル)中の白血球の数で、基準範囲は病院や健診会社によって多少の違いはありますが、だいたい3000~9000となっています。 ときどき基…
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【多血】慢性的な酸素不足が赤血球を増やす ヘビースモーカーはご用心
赤血球が少なければ貧血ですが、多すぎると「多血(赤血球増加症)」といわれます。赤血球数が、男性では600万/μl(マイクロリットル)以上、女性では550万/μl以上が目安になっています。 ヘ…
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【BMI】40歳以降の変動に注意 体重増に限らず身長の縮小も
健診では、必ず身長と体重を測って、BMI(Body Mass Index)を計算します。体重を身長(メートル単位)の2乗で割った値です。単位は「キロ/平方メートル」ですが、それ自体に意味はありません…
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【HbA1c】過去1~2カ月の血糖値の平均を反映 前日の食事では変化しない
「空腹時血糖値」は知っていても、「HbA1c」を知らない人は多いと思います。これも糖尿病関連の項目です。 血糖値は、職場健診に含めることが法律で義務付けられていますが、こちらは任意です。しかし…
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【空腹時血糖値】食後10~12時間に測定 糖尿病が疑われる男性は19.7%
糖尿病が心配な中高年にとって、血糖値は最も気がかりな健診項目です。これは血液中のブドウ糖濃度のことです。単位は「㎎(ミリグラム)/デシリットル(デシリットル)」。血液100㏄当たりに溶けている、ブド…
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【血圧】「心拍出量」と「血管抵抗性」で決まる 上が140以上で高血圧
コロナ禍が収束し、新年度を迎えようとしています。春は健康診断の季節、いまから心がざわついている人もいると思います。今回は健診項目について、簡単に解説していきます。 最初は「血圧」です。いまさ…