著者のコラム一覧
永田宏長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

【血小板】数値が高すぎると自覚のない深刻な病気の可能性も

公開日: 更新日:

 血小板数は、健診で必ず測定する項目です。基準範囲は病院や健診会社によって多少違っていますが、1μl(マイクロリットル)当たり、おおよそ13万~40万といったところ。ちなみに日本人間ドック学会では、次のように分類しています。

 9.9万以下:異常
 10.0万~14.4万:要注意
 14.5万~32.9万:基準範囲
 33.0万~39.9万:要注意
 40.0万以上:異常

 血小板は血液凝固を担っていますから、少なすぎるとアザや歯茎からの出血が生じやすくなり、逆に多すぎると血管内で血栓ができやすくなります。

 数値が低すぎる場合は、「特発性血小板減少性紫斑病」「再生不良性貧血」「急性白血病」など怖そうな病気の可能性があります。しかし本当にそうだったら、もっと前に病院に行っていますから、健診で見つかるようなことはめったにないでしょう。またちょっと少ない程度だと「体質」と言われるだけかもしれません。

 多すぎる場合は、健診前に風邪などの感染症にかかっていた可能性があります。白血球と同じで、血小板は感染症で増えることが知られています。また鉄欠乏性貧血でも血小板が増えやすくなります。しかし原因の病気が解消すれば、血小板数は元に戻ります。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    相撲協会の逆鱗に触れた白鵬のメディア工作…イジメ黙認と隠蔽、変わらぬ傲慢ぶりの波紋と今後

  2. 2

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    《2025年に日本を出ます》…團十郎&占い師「突然ですが占ってもいいですか?」で"意味深トーク"の後味の悪さ

  5. 5

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  1. 6

    中居正広の女性トラブルで元女優・若林志穂さん怒り再燃!大物ミュージシャン「N」に向けられる《私は一歩も引きません》宣言

  2. 7

    結局《何をやってもキムタク》が功を奏した? 中居正広の騒動で最後に笑いそうな木村拓哉と工藤静香

  3. 8

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 9

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 10

    高校サッカーV前橋育英からJ入りゼロのなぜ? 英プレミアの三笘薫が優良モデルケース