【白血球】慢性的に白血球が多い人が気をつけるべき病気
健診では白血球の数値も測ります。血液1μl(マイクロリットル)中の白血球の数で、基準範囲は病院や健診会社によって多少の違いはありますが、だいたい3000~9000となっています。
ときどき基準値を超えることがあります。健診前の1~2週間以内に、風邪などの感染症にかかっていたのかもしれません。白血球は細菌やウイルスから体を守る役割を担っていますから、病原体の侵入があれば一時的に増加します。しかし感染が収まれば、元に戻るのであまり心配はいりません。
喫煙で増えることもあるといいます。とくにヘビースモーカーは、慢性的に肺が炎症状態にあり、白血球数が高くなるのです。しかしこれも、たばこを控えれば下がってきます。
たまに面倒な病気が潜んでいることがあります。代表は「慢性骨髄性白血病」です。とくに白血球だけでなく、赤血球や血小板も基準値を超えていたら要注意です。白血球は骨髄の造血幹細胞からつくられますが、その染色体にある種の異常が起きると、白血球が慢性的に1万を超えて増えてくるのです。赤血球や血小板も造血幹細胞からつくられるので、同時に増えてきます。