「光る生物の話」下村脩著

公開日: 更新日:

ノーベル賞受賞者が誘う生物発光の世界

 08年にノーベル化学賞を受賞した著者が生物発光について解説した入門書。

 現在、動物界では180科、550属中に発光種が含まれていることが分かっており、既知の発光動物類は2000を超える。植物界では細菌類と菌類の2種類に発光種が含まれている。発光動物の90%以上は海水中に生息しているが、なぜ海水中に発光種が多いのかはまだ分かっていないそうだ。そうした基礎知識から、生物発光の科学的な仕組みや、アリストテレスの時代から続くというその研究史、そして生物学者が考える発光生物が光る理由、発光の仕組みなど、不思議な発光生物の世界のすべてを案内してくれる。
(朝日新聞出版 1300円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    名球会入り条件「200勝投手」は絶滅危機…巨人・田中将大でもプロ19年で四苦八苦

  2. 2

    永野芽郁に貼られた「悪女」のレッテル…共演者キラー超えて、今後は“共演NG”続出不可避

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    07年日本S、落合監督とオレが完全試合継続中の山井を八回で降板させた本当の理由(上)

  5. 5

    巨人キャベッジが“舐めプ”から一転…阿部監督ブチギレで襟を正した本当の理由

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    巨人・田中将大が好投しても勝てないワケ…“天敵”がズバリ指摘「全然悪くない。ただ…」

  3. 8

    高市早苗氏が必死のイメチェン!「裏金議員隠し」と「ほんわかメーク」で打倒進次郎氏にメラメラ

  4. 9

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  5. 10

    三角関係報道で蘇った坂口健太郎の"超マメ男"ぶり 永野芽郁を虜…高畑充希の誕生日に手渡した大きな花束