「動物がくれる力」大塚敦子著

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「動物がくれる力」大塚敦子著

 動物との触れ合いが人間にもたらす恩恵を、福祉や健康、教育などに生かそうという試み「アニマルセラピー」の現場を取材したリポート。

 ひきこもりの児童が犬と外出できるようになったと知った教員が導入した小学校の「学校犬」、ダウン症や自閉症、知的障害などがある子どもたちが、犬や猫のほかにも馬や羊などのさまざまな動物たちと触れ合う療育施設、犯罪被害者(主に子ども)が事件について聞き取りをされる場面や裁判所での証言の際に寄り添うアメリカの「コートハウス・ファシリティードッグ」や日本の「付添犬」、刑務所の受刑者が盲導犬候補の子犬を育てる「盲導犬パピー育成プログラム」など。

 国内外での取り組みを紹介しながら、動物が人にもたらす豊かな力とその効果を伝える。 

(岩波書店 1166円)

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