「動物がくれる力」大塚敦子著

公開日: 更新日:

「動物がくれる力」大塚敦子著

 動物との触れ合いが人間にもたらす恩恵を、福祉や健康、教育などに生かそうという試み「アニマルセラピー」の現場を取材したリポート。

 ひきこもりの児童が犬と外出できるようになったと知った教員が導入した小学校の「学校犬」、ダウン症や自閉症、知的障害などがある子どもたちが、犬や猫のほかにも馬や羊などのさまざまな動物たちと触れ合う療育施設、犯罪被害者(主に子ども)が事件について聞き取りをされる場面や裁判所での証言の際に寄り添うアメリカの「コートハウス・ファシリティードッグ」や日本の「付添犬」、刑務所の受刑者が盲導犬候補の子犬を育てる「盲導犬パピー育成プログラム」など。

 国内外での取り組みを紹介しながら、動物が人にもたらす豊かな力とその効果を伝える。 

(岩波書店 1166円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    3年連続MVP大谷翔平は来季も打者に軸足…ドジャースが“投手大谷”を制限せざるを得ない複雑事情

  2. 2

    自民党・麻生副総裁が高市経済政策に「異論」で波紋…“財政省の守護神”が政権の時限爆弾になる恐れ

  3. 3

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  4. 4

    最後はホテル勤務…事故死の奥大介さん“辛酸”舐めた引退後

  5. 5

    片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない

  1. 6

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  2. 7

    名古屋主婦殺人事件「最大のナゾ」 26年間に5000人も聴取…なぜ愛知県警は容疑者の女を疑わなかったのか

  3. 8

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  4. 9

    高市内閣支持率8割に立憲民主党は打つ手なし…いま解散されたら木っ端みじん

  5. 10

    《もう一度警察に行くしかないのか》若林志穂さん怒り収まらず長渕剛に宣戦布告も識者は“時間の壁”を指摘