「何が教師を壊すのか」朝日新聞取材班著

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「何が教師を壊すのか」朝日新聞取材班著

 2010年代前半から種々の対策が施されてきたが、一向に働き方改革が進まない教育現場の実態を取材したリポート。

 教員が忙しくなった要因はさまざまだが、いじめや不登校、子どもの貧困など学校が時間や人手をかけて対応すべき課題の増加が大きいという。さらに発達上の課題を抱える子や日本語のできない子など、個別対応が必要な子も増加傾向にある。

 一方で、教員の長時間労働の実態が広く伝わり、教員採用試験の受験者の減少や採用倍率の低下が起きている。結果、教員不足や質の低下などの負のスパイラルに陥っているという。

 ほかにも「定額働かせ放題」と批判される長時間労働を可能にした給与制度「給特法」の実態や、部活指導の負担などを取材。現場の声に耳を澄まし、課題の解決法を探る。

(朝日新聞出版 924円)

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