又吉の印税からも徴収 「さすが」と笑わせる吉本のがめつさ
「タレント」とは「才能」という意味でもある――。「ピース」の又吉直樹は作家という才能を見事に開花させた。芸能界にはスポーツや料理など本業以外で才能を発揮する人もいるが、ネタのひとつぐらいにしか見えない人もいる。
又吉の「芥川賞」受賞はまさに才能の賜物。著書「火花」はすでに100万部を超す売り上げが確実。億を超す印税が入るが、所属の吉本興業はしっかり規定のマネジメント料を取っているという。テレビでも営業の仕事でもない、あくまでも個人で切り開いた道。「関係ない」と思うが、「さすが吉本」と笑えてしまうのが吉本たるゆえん。
日頃から芸人たちは吉本の銭にシビアな話をネタにしていることで、世間も「吉本はがめついでー」と十分、認識している。印税徴収についても、なんら違和感がなくなっている。芸人がネタにしてきたことが、こんなところで成果をあげた? 次回作に期待が膨らむのは吉本も変わらないだろう。
吉本の歴史に残る快挙を成し遂げた又吉とは対照的に、女性コンビ「アジアン」の隅田美保に「テレビ出演拒否」騒動が出ている。理由は「テレビでブスと言われるのが嫌で」と語っている。結果、「婚活」もうまくいかず、39歳になる今も恋人はなし。確かに「ブス」といじられるキャラが売りだった。男性芸人が自ら「ハゲ」をネタにしているのとは違う。婚活しても「ブス芸人」とからかわれるのがオチ。女性として次第に傷つき、抵抗感が生まれるのも自然だろう。