山村美智さん “ひょうきんアナ”の原点は東京キッド時代

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 それから退団するまでの約11カ月間は本当に濃密でした。「十二月の夢」の後は年が明けて「ハーメルンの笛」の全国公演。それから「街のメロス 愛のメリーゴーランド編/愛の観覧車編」「オリーブの枝」など次から次へと舞台が続き、みっちりお芝居を叩き込まれました。

 稽古は厳しかったですよ。「芝居は理屈じゃない」「小手先の技巧に走るな」「魂から出す芝居しか認めない」……。もう何十回となく怒鳴られました。ミュージカルの稽古でも、ダンスをうまく踊るのはダメで「もっと感情を出せ」って。

 私は中高、大学と演劇部や劇団に所属していたのですが、過去の経験はほとんどといっていいほど通用しません。改めて芝居とは? 舞台とは?と、自分自身と向き合う日々でした。

■東由多加さんがくれた最後の言葉

 でも、退団後にフジテレビにアナウンサーで採用されてから、それが役立ちました。

 例えばあるコンサートの告知CMのナレーション。ワンセンテンスですが、逆に結構難しいらしく、CM部では他のアナウンサーではいまひとつ納得せず、私がやってすんなりOKが出ました。「オレたちひょうきん族」の“ひょうきんアナ”としてハチャメチャなことができたのも、やはり東京キッドでの経験が生かされたと思います。

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