アルタ前で男女40人酒盛り 平山秀幸監督が語る映画と酒

公開日: 更新日:

 1998年の映画「愛を乞うひと」でモントリオール世界映画祭国際批評家連盟賞、日本アカデミー賞最優秀監督賞ほか多数の賞を受賞。昨年も「エヴェレスト 神々の山嶺」をヒットさせた平山秀幸監督(66)。映画づくりは酒とともにあった。

  ◇  ◇  ◇

 故郷の北九州・戸畑では旧八幡製鉄(現・新日鉄住金)の大工場が24時間稼働していたから、夜勤明けの工員が朝から飲むのは普通のことでね。それで酒屋で立ち飲みができる「角打ち」のルーツでもあるんです。

 だから、お酒はすごく身近な存在でした。法律的にはもちろんいけないことなんだけど、高校時代からたまり場になってた友だちの家で、サントリーホワイトとか、1本800円ほどで買えた安いウイスキーを飲んでまして、それが酒歴の始まりですね。

 初めてのシリーズ作品「学校の怪談」が公開されたのは95年。その後、96年と99年に第2作・第4作を撮ったんですが、当時、僕は40代。かなり飲める口でしたから、撮影終了後は毎日スタッフルームで飲むのが日課。スタッフも同様で、飲んべえが多かったし、ノリが良くて、新宿で打ち上げをした際は、終わるのが決まって深夜2時、3時。電車はとっくにないから、新宿東口のアルタ前のグリーンロード(ミニ公園)で、始発が動く4時半ごろまで酒盛りしてました。それが4人、5人じゃない。多い時は男女40人くらいいたかなあ。大騒ぎするわけじゃないし、半分以上は寝ちゃってるから、すぐそばの新宿東口交番のお巡りさんも、大目に見てくれたんでしょうね。良き時代でした。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    僕がプロ野球歴代3位「年間147打点」を叩き出した舞台裏…満塁打率6割、走者なしだと.225

  2. 2

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  3. 3

    “玉の輿”大江麻理子アナに嫉妬の嵐「バラエティーに専念を」

  4. 4

    巨人「先発6番目」争いが若手5人で熾烈!抜け出すのは恐らく…“魔改造コーチ”も太鼓判

  5. 5

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  1. 6

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 7

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  3. 8

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  4. 9

    大江麻理子アナはテレ東辞めても経済的にはへっちゃら?「夫婦で資産100億円」の超セレブ生活

  5. 10

    裏金のキーマンに「出てくるな」と旧安倍派幹部が“脅し鬼電”…参考人招致ドタキャンに自民内部からも異論噴出