著者のコラム一覧
二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

渡辺プロ<2>強みはグループ“一枚岩”も…お笑い部門が課題

公開日: 更新日:

 歌手だけでなく、ナベプロでは古くから在籍していた敏腕マネジャーも退社、独立している。そこには歌手の独立と大きな相違点がある。独立したマネジャーの大半は自身の事務所を立ち上げている。ドリフターズらが所属する「イザワオフィス」。桑田佳祐福山雅治らを擁する「アミューズ」と現在の芸能界をリードする芸能プロになっているが、ナベプロとのれん分けのように親交している。かつて、中尾ミエ(同㊧)にインタビューした際、こんな話を聞いた。

「タレントもマネジャーも独立して大成していますが、ナベプロはいつでも大切な故郷。本家になにかあれば全員駆けつけると思う。それほど絆は強く、別れてもナベプロは今も一枚岩です」

 これがナベプログループ最大の強みである。共演も多く、仕事面での協力体制もできている。フランチャイズ制のような体制を継続するためには、本部の変わらぬ発展が必要不可欠。時代の流れにも敏感に対応している。

 歌番組が減り歌謡界も変化。グループは俳優部門とタレント部門を二大柱にしている。木村佳乃、杏の女優陣に松坂桃李菅田将暉らの若手イケメン俳優。3年前、成宮寛貴が薬物疑惑を報じられたのをきっかけに芸能界を引退した。当時、成宮は事務所を背負って立つ俳優と期待されていただけに、事務所の痛手が懸念されたが、対応の早さは老舗プロのなせる技。「ポスト成宮」として出てきたのが志尊淳中村倫也らの次期イケメン俳優たち。2人とも朝ドラで人気を博し、活躍を続けている。さらに木村佳乃をバラエティーに起用する一方で、イモトアヤコを女優としてドラマに出すなど、巧みな売り出し方も長年積み重ねたノウハウが生きている。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    朝ドラ「あんぱん」教官役の瀧内公美には脱ぎまくった過去…今クールドラマ出演者たちのプチ情報

  2. 2

    中井貴一の“困り芸”は匠の技だが…「続・続・最後から二番目の恋」ファンが唱える《微妙な違和感》の正体

  3. 3

    低迷する「べらぼう」は大河歴代ワースト圏内…日曜劇場「キャスター」失速でも数字が伸びないワケ

  4. 4

    永野芽郁「かくかくしかじか」"強行突破"で慌しい動き…フジCM中止も《東村アキコ役は適役》との声が

  5. 5

    永野芽郁&田中圭の“不倫LINE”はどこから流出したか? サイバーセキュリティーの専門家が分析

  1. 6

    河合優実「あんぱん」でも“主役食い”!《リアル北島マヤ》《令和の山口百恵》が朝ドラヒロインになる日

  2. 7

    松本潤、櫻井翔、相葉雅紀が7月期ドラマに揃って登場「嵐」解散ライブの勢い借りて視聴率上積みへ

  3. 8

    キンプリが「ディズニー公認の王子様」に大抜擢…分裂後も好調の理由は“完璧なシロ”だから 

  4. 9

    水谷豊に“忖度”?NHK『BE:FIRST』特集放送に批判…民放も事務所も三山凌輝を“処分”できない事情

  5. 10

    TBSのGP帯連ドラ「キャスター」永野芽郁と「イグナイト」三山凌輝に“同時スキャンダル”の余波

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    早期・希望退職の募集人員は前年の3倍に急増…人材不足というけれど、余剰人員の肩叩きが始まっている

  2. 2

    永野芽郁&田中圭の“不倫LINE”はどこから流出したか? サイバーセキュリティーの専門家が分析

  3. 3

    ドジャース佐々木朗希「負傷者リスト入り」待ったなし…中5日登板やはり大失敗、投手コーチとの関係も微妙

  4. 4

    低迷する「べらぼう」は大河歴代ワースト圏内…日曜劇場「キャスター」失速でも数字が伸びないワケ

  5. 5

    巨人秋広↔ソフトBリチャード電撃トレードの舞台裏…“問題児交換”は巨人側から提案か

  1. 6

    田中圭が永野芽郁と密会していた“妻公認”の仕事部屋…警戒感緩むもバレやすい不倫の痕跡

  2. 7

    朝ドラ「あんぱん」教官役の瀧内公美には脱ぎまくった過去…今クールドラマ出演者たちのプチ情報

  3. 8

    TBSのGP帯連ドラ「キャスター」永野芽郁と「イグナイト」三山凌輝に“同時スキャンダル”の余波

  4. 9

    河合優実「あんぱん」でも“主役食い”!《リアル北島マヤ》《令和の山口百恵》が朝ドラヒロインになる日

  5. 10

    キンプリが「ディズニー公認の王子様」に大抜擢…分裂後も好調の理由は“完璧なシロ”だから