ジャニーズ事務所<1>スキを見せない「帝国」に生じた軋み
2016年のSMAP解散・独立をきっかけに世間からの注目度が増していたジャニーズ事務所。昨年はTOKIO・山口達也の強制ワイセツ事件。関ジャニ∞・渋谷すばるの脱退↓退所。さらにタッキー&翼の滝沢秀明はタレント引退。プロデューサーへ転身するなど、事務所内が揺れ動いていた。「スキを見せない帝国」といわれた事務所になにが起きているのか? 疑念を抱かせたまま迎えた2019年――。
今度はSMAPの後、事務所の屋台骨となっていた人気グループ嵐が2020年をもって活動休止を発表した。
ジャニー喜多川社長(87)と姉のメリー喜多川副社長(92)の姉弟の手でジャニーズ事務所が創業されたのは1962年6月のこと。2年後には今のアイドルグループの原型となったジャニーズがデビュー。本格的に芸能ビジネスに参戦した。当時を知る人物からこんな話を聞いた。
「少年野球チームから4人を選抜。ダンスレッスンを受けさせ売り出した。ジャニー氏自身は歌も踊りもできないが、どういうポーズを取ったらカッコいいかはわかっていて、注文を出していた。男の子を輝かせる感性は当時から優れていた」