伊藤健太郎の代役で脚光 ジャニーズJr.原嘉孝の運と実力
ジャニーズ事務所所属の原嘉孝(25)は、今年10月に解散した「宇宙Six」のメンバーのひとり。舞台出演経験はそこそこあるものの、まだまだジャニーズファン以外には名前が知られていないのも事実だ。実際、原の代役発表直後には〈失礼ながら名前を聞いたことがなかった〉といったコメントがネット上に書き込まれた。
「原さんはなかなか存在感のある俳優さんだなと思っていたところなんです」と話すのは、芸能ライターのエリザベス松本氏だ。今年10月に都内の新国立劇場で上演された「リチャード二世」で、原の印象的な演技を目の当たりにしたという。
「主演の岡本健一さんをはじめ、シェイクスピア作品には欠かせない、いわゆるシェイクスピア俳優と呼ばれるそうそうたるメンバーと共演。原さんのプレッシャーは並大抵ではなかったはずです。原さんの演技には、まだ力みが感じられましたが、セリフは明瞭で、何より出てきた瞬間にパッと舞台が明るくなるような雰囲気があって、印象に残ったんです。原さんなら、今回の代役も見事に乗り切ってくれるのではないでしょうか」
代役といえば、放送中のNHK大河ドラマ「麒麟がくる」で、沢尻エリカ(34)の代わりに「帰蝶」を演じている川口春奈(25)の顔が浮かぶ。昨年放送の大河ドラマ「いだてん」で、ピエール瀧(53)の代役で「黒坂」を演じた三宅弘城(52)を思い出す人もいるだろう。いずれも好評で、特に川口は帰蝶を演じてからというもの、民放ドラマにも引っ張りだこだ。代役はスターの座を駆け上がるチャンスでもある。