(7)「激突!殺人拳」が全米で大ヒット「サニー千葉」の名前が知れ渡った

公開日: 更新日:

 1973年の暮れに一本のアクション映画が公開され、世界を席巻した。そう、ブルース・リー主演の「燃えよドラゴン」だ。

 こうしたブームにいち早く便乗するのが当時の東映だった。次々に空手映画を作り、私はそのほとんどに主演した。予想外だったのは私の一連の空手映画がアメリカでも当たったことである。

 きっかけは「激突!殺人拳」だった。たまたまヤクザ映画の買い付けで来日していたニュー・ライン・シネマのスタッフがこの映画に感動し、すっかり心変わりしてしまったのだ。

「千葉のアクションはホンモノだ。ブルース・リーの映画より素晴らしい。アメリカで当たるとしたら、ヤクザ映画より、間違いなくこっちだ」

 ニュー・ライン・シネマはすぐに「激突!殺人拳」のアメリカでの権利を買い取って、「THE STREET FIGHTER」のタイトルで公開することを決めた。同時に、私の英名は「Sonny Chiba(サニー千葉)」となった。

 ニュー・ライン・シネマの思惑通り、映画は大当たり。「エアポート'75」や「オデッサ・ファイル」「星の王子さま」などの大作を抑え、3週間で興行成績はベスト5に躍り出たのである。「サニー千葉」の名前も全米で知れ渡ることになった。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    朝ドラ「あんぱん」教官役の瀧内公美には脱ぎまくった過去…今クールドラマ出演者たちのプチ情報

  2. 2

    松本潤、櫻井翔、相葉雅紀が7月期ドラマに揃って登場「嵐」解散ライブの勢い借りて視聴率上積みへ

  3. 3

    中井貴一の“困り芸”は匠の技だが…「続・続・最後から二番目の恋」ファンが唱える《微妙な違和感》の正体

  4. 4

    永野芽郁&田中圭の“不倫LINE”はどこから流出したか? サイバーセキュリティーの専門家が分析

  5. 5

    低迷する「べらぼう」は大河歴代ワースト圏内…日曜劇場「キャスター」失速でも数字が伸びないワケ

  1. 6

    河合優実「あんぱん」でも“主役食い”!《リアル北島マヤ》《令和の山口百恵》が朝ドラヒロインになる日

  2. 7

    キンプリが「ディズニー公認の王子様」に大抜擢…分裂後も好調の理由は“完璧なシロ”だから 

  3. 8

    遠山景織子 元光GENJI山本淳一との入籍・出産騒動と破局

  4. 9

    TBSのGP帯連ドラ「キャスター」永野芽郁と「イグナイト」三山凌輝に“同時スキャンダル”の余波

  5. 10

    永野芽郁&田中圭「終わりなき不倫騒動」で小栗旬社長の限界も露呈…自ら女性スキャンダルの過去

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人のW懸案「ポスト岡本和真&坂本勇人」を一気に解決する2つの原石 ともにパワーは超メジャー級

  2. 2

    反撃の中居正広氏に「まずやるべきこと」を指摘し共感呼ぶ…発信者の鈴木エイト氏に聞いた

  3. 3

    松本潤、櫻井翔、相葉雅紀が7月期ドラマに揃って登場「嵐」解散ライブの勢い借りて視聴率上積みへ

  4. 4

    遠山景織子 元光GENJI山本淳一との入籍・出産騒動と破局

  5. 5

    永野芽郁&田中圭の“不倫LINE”はどこから流出したか? サイバーセキュリティーの専門家が分析

  1. 6

    だから高市早苗は嫌われる…石破自民に「減税しないのはアホ」と皮肉批判で“後ろから撃つ女”の本領発揮

  2. 7

    中居正広氏vsフジテレビは法廷闘争で当事者が対峙の可能性も…紀藤正樹弁護士に聞いた

  3. 8

    ユニクロ女子陸上競技部の要職に就任 青学大・原晋監督が日刊ゲンダイに語った「野望」

  4. 9

    吉岡里帆&小芝風花の電撃移籍で様変わりした芸能プロ事情…若手女優を引きつける“お金”以外の魅力

  5. 10

    佐々木朗希が患う「インピンジメント症候群」とは? 専門家は手術の可能性にまで言及