亡きryuchellさんの繊細と誠実…番組Pが悼む「経験値の高さからにじみ出るやさしさ」
今月12日に急死したタレントのryuchell(りゅうちぇる)さん(享年27)を悼む声とともに、SNSではryuchellさんが発信していたメッセージに賛意の輪が広がっている。
高校卒業後、読者モデルの傍ら、原宿の古着屋に勤務。同店に勤務していた元妻のpeco(ぺこ=28)と“ぺこ&りゅうちぇる”のカップルで“原宿ショップ店員ブーム”の火付け役に。デビュー当時のド派手な90年代古着に、頬紅のような“夕焼けメーク”をマネる若者も多かった。
タレントへ転身し、2016年にはpecoと結婚、18年に第1子となる男児が誕生。pecoが産休に入ってからは1人で活動することが増えたが、ソロでも人気は衰えることなく、夫・父という立場から、ジェンダーについて疑問を投げかけ、「ジェンダーレス」「LGBTQ」を体現するオピニオンリーダー的存在になっていった。22年8月に“新しい家族の形”を体現すべく離婚を発表。今月16日には「サンデージャポン」(TBS系)の出演も予定されていた。
ryuchellさんが出演していた「Wの悲喜劇~日本一過激なオンナのニュース~」(ABEMA)の元プロデューサー・鎮目博道氏がこう語る。
■「経験値の高さからにじみ出るやさしさ」
「とても理解力の高い方で常に『うん、うん』と耳を傾け、収録前打ち合わせでも細かくメモをとり、ゲストの方たちの独特な体験をすくい上げてくれる方でした。サブMCとして出演していただいたときも、やさしい言葉を使いながら的確に表現し、意見が対立しそうな場面を丸く収めてくれる姿に、ご自身の経験値の高さからにじみ出るやさしさを感じました。最近テレビで増えつつある若手コメンテーターのような早口で相手を論破する口調と違い、反対意見も受け入れながら自分の意見もしっかり伝える。収録が終了してもゲストの方の話に丁寧に耳を傾けていた姿が印象的でした。残念でなりません」