亡きryuchellさんの繊細と誠実…番組Pが悼む「経験値の高さからにじみ出るやさしさ」
「メッセージはしっかり若者に届いていた」
同志社女子大学教授(メディア論)の影山貴彦氏は「若者の支持の高さを改めて痛感した」と、こう続ける。
「学生たちに尋ねたところ、ファッションや明るいキャラクターが好きという意見はもちろん、『性的マイノリティーであることに嘘をつかず、自分の生きたい性別で戦っている姿を見ると芯のある人だったと思う』『他のコメンテーターたちの意見に屈することなく意見していたのが印象的だった』など、自分自身の“生き方に誠実”でSNSで批判にさらされても“自身のスタイルを貫く姿勢”に共感する熱い声が多かった。
身をもって提示してくれたことで社会の多様性への理解のスピードも速まったし、改めてryuchellさんのメッセージはしっかり若者に届いていたと思いました。これこそ他の人にはできないryuchellさんの功績でしょう。またSNSでのバッシングは皆経験があり、誰もがryuchellさんに自分を重ね合わせて心を痛めていることも事実。LGBTQもSNSの問題も一過性にとどまらず、継続的に扱うことも今後のメディアの役割だと思います」
SNSに書き込まれた心ない言葉に「相手はなんでそんなこと言わなきゃいけないのかな、って考えて……『ボクは可愛いし、生きます。そしてあなたも、生きて』ってコメントしたんです」と語っていたryuchellさん。芸能生活はたった10年とは思えないほど、自分のスタイルを貫き独自の存在感を示していただけに残念である。
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■厚生労働省のホームページで紹介している主な悩み相談窓口
▽いのちの電話
℡0570・783・556(午前10時~午後10時)、℡0120・783・556(午後4~9時、毎月10日は午前8時~翌日午前8時)
▽こころの健康相談統一ダイヤル
℡0570・064・556(対応の曜日・時間は都道府県により異なる)
▽よりそいホットライン
℡0120・279・338(24時間対応)、岩手、宮城、福島各県からは℡0120・279・226(24時間対応)