壮絶いじめ、ついに“投身”事件まで…宝塚歌劇団の隠蔽構図はジャニーズ事務所に負けず劣らず
問題は、こうした度の外れたイジメの実態や飛び降り事件が、文春が報じるまで表に出ないことだ。なぜなのか。
「その度に不祥事を隠蔽し、外部からの指摘に対しては『事実無根』で貫き通す。宝塚では内情を外に漏らすのは『外部漏らし』と忌み嫌われ、親兄弟に話すことも許されない。ネガティブな記事が掲載された日には、『外部漏らし』の犯人探しが執拗に行われる」(文春)
劇団の内情を話すことは宝塚を卒業しても許されないというのだから尋常ではない。
不正を長年知っていながら見て見ぬふりをし、メディアに知られると徹底的に隠蔽を図ってきた。あのジャニーズと同様の構図である。
ジャニーズ同様、長年の熱烈なヅカファンはこうした実態を熟知していた者も多い。黒木瞳のケースにもあるように、イジメに加担したファンまでいるのである。
宝塚はひと皮むけば「醜い悪の花園」であった。
小柳ルミ子はこう語っている。「劇団はクソ」──。 (文中敬称略)
(元木昌彦/「週刊現代」「フライデー」元編集長)