ドラマ、映画、音楽…令和6年エンタメ界のキーワードは「昭和」だった
今年の1月期ドラマ「不適切にもほどがある!」が大きな話題を呼んだ。昭和のパワハラ・セクハラシーンが出てくるたびに「いい時代だったな」と懐かしむ高齢者。令和の今なら即座に「アウト」と昭和の実態に驚く若者たち。
映画界でも、2月公開のムロツヨシ主演「身代わり忠臣蔵」を皮切りに現在、公開中の「八犬伝」「十一人の賊軍」まで今年、時代劇は多数公開された。この中には8月に1館での公開だった「侍タイムスリッパー」は口コミで広がり全国の映画館に拡大し、異例のヒットを続けている。米国では真田広之主演・プロデュースの配信ドラマ「SHOGUN 将軍」がエミー賞を受賞。年明けには大泉洋の「室町無頼」も公開される。にわかに昭和の時代劇ブーム再来を思わせる現象が起きている。
最近のテレビ界でも、目につくのがバラエティー番組の企画で昭和にはやった歌が映像と共に取り上げられる。なかでも欠かせないのが中森明菜(写真)だ。
「昭和を代表するポップス歌手の第一人者。テレビに出なくなったこともあり、明菜の映像は見る人の心を揺さぶっている」(テレビ関係者)