盗まれたゴッホの作品が戻ってきた! オランダで“美術界のシャーロック・ホームズ”が大活躍
オランダで「美術界のシャーロック・ホームズ」と呼ばれる男性が、盗まれたゴッホの作品を取り戻すことに成功し、話題になっている。
新型コロナによるロックダウンが続いていた2020年3月30日、休館中だったオランダ・アムステルダム郊外にあるシンガー・ラーレン美術館に何者かが押し入り、ゴッホの初期の作品「春のヌエネンの牧師館の庭」が盗まれた。
この作品はフローニンゲン美術館から貸し出されていたもので残されたDNAから容疑者はすぐに逮捕されたものの、すでに作品は何者かの手に渡って行方不明に。
この盗難事件を見事に解決したのは、これまで200点以上の美術品回収の実績がある「私立美術探偵」のアーサー・ブランドさん。
「作品を返却できるという匿名の人物」から連絡があったのをきっかけに信頼関係を築き、当局に事情を説明して絶対に監視・逮捕しないという約束を取り付けた。その結果、今月11日、自宅前に青いバッグに入った「春のヌエネンの牧師館の庭」が届けられたという。
作品の価値は約9億4000万円と推定されており、価値がありすぎて犯罪グループが売却できずに持て余していた可能性があるという。
作品はフローニンゲン美術館に返還され、本物であることが確認された。写真は取り戻した作品を手にするアーサーさんだ。