サントスFC育成トップが語るネイマール「本当の凄さ」
3試合目でようやくブラジルらしさを見せた。その中心はもちろん、FWネイマール(22)である。
ネイマールは柔らかい足技のドリブルの印象が強いが、彼の凄さはそれだけではない。サントスFC下部組織のコーディネーターであるリマから、ネイマールを見いだしたときの話を聞いたことがある。当時、ネイマールは11歳だった。
「サッカー選手として能力があるかどうかは走り方を見ただけである程度分かる。さらに大切なのはボールを受けた瞬間の動きだ」
サッカーで最も大切な技術は、ボールをきちんと止めること、そして自分の狙ったところに蹴ること、この2点である。トップのサッカー選手はこの2つの技術を素早く、正確にこなす。
その上でドリブルで自らがボールを運ぶのか、あるいはパスを出すのか、シュートを打つのかを瞬時に見極める。リマがネイマールを気に入ったのは、まさにこの点だったという。
「次にどういうプレーを考えているのか、その選択肢が他の選手よりも多い。ネイマールを見て素晴らしい選手になると直感したよ」(リマ)