いつもの負けパターン 巨人ポレダの“悪癖”はなぜ直らない?
巨人先発のアーロン・ポレダ投手(28)がまたやった。
9日の日本ハム戦。三回までは1安打に抑えていたが、四回に「悪いクセ」が出た。無死一塁で盗塁を警戒。素早いモーションから牽制球を投げたが、ボークと判定されるとリズムを崩し、1死二塁で中田に先制2ランを浴びた。5回110球で5安打3失点。3敗目(5勝)を喫した助っ人は「ボークは体がホーム方向に流れたからではないか。日米の違い。対策を考えないと」と分析したが、これでリーグワーストの4個目のボークである。
ボーク判定に抗議をした原監督は「(ポレダは)非常に努力家でコーチ陣も含めて研究している。今後、指導していく中であそこは明確に聞いた方がいいと思った」と説明。今季ワーストタイの4連敗に表情は冴えなかった。
198センチの長身左腕。常時150キロ前後の剛速球を投げるため、原監督の評価は高い。ただし、これは「投球」に限られる。投げる以外は問題が多いからだ。
クイックモーションができない。オープン戦からフリーパスで盗塁された。前回登板の楽天戦でも1イニングに重盗を含む4個の盗塁を許し、この回だけで4失点。原監督は一度登録を抹消し、一軍に帯同させながらクイックや牽制などを指導するよう、投手コーチに指示を出していた。あるチーム関係者がこう言う。