ダルが球宴前復帰へ レ軍先発陣3人不在の“異常事態”
右肩の違和感で故障者リスト入りしているレンジャーズ・ダルビッシュ有(29)が順調な回復ぶりを見せている。
26日(日本時間27日)はレッドソックス戦を前に本拠地アーリントンで投球練習を再開。バニスター監督、ブロケイル投手コーチが見守る中、変化球を交えて30球を投げ込んだ。
今後は患部に異常がなければ、27日からのニューヨーク遠征中にフリー打撃など実戦形式のマウンドに上がる。チームの公式サイトなど複数の地元メディアによると、早ければオールスター(7月12日、カリフォルニア州サンディエゴ)までに戦列に戻る見込みだという。
ブロケイル投手コーチは「(課題だった)スライダーのリリースポイントは安定しており、肘の使い方も良かった」とダルに代わって現状を説明した。
現在、チームは好調でア・リーグ西地区首位を独走。2年連続ポストシーズン進出に向けて安定した戦いを見せているが、ここに来て投手陣に故障者が続出している。左腕ホランドが肩の炎症でDL入りすると、6勝をマークしている元広島の右腕ルイスが右広背筋を痛めて離脱した。ダルも含めてローテーション投手3人が不在という異常事態だ。
チームは当初、ダルの復帰時期を球宴明けに設定。現時点では好調なリリーフ陣に支えられてチームは順調に勝ち星を積み重ねているが、現在は17連戦の真っ最中。投手陣の負担を減らすためにも、ダルの復帰は前倒しされるかもしれない。