ダルが手術&筋トレで“大変身” マー君は右ヒジどうする?
イメージチェンジの投球だった。
昨年3月に右肘靱帯の修復手術を受けた大リーグ・レンジャーズのダルビッシュ有(29)が、28日(日本時間29日)のパイレーツ戦に先発。5回(81球)を3安打1失点7奪三振で、14年7月28日以来の勝ち星を手にした。
ダルはリハビリの間、筋トレで体を鍛え、肩回りや胸板はさらに厚くなり、二の腕も丸太のように太くなった。オフにダルと自主トレを一緒にやった日本ハムの大谷や、キャンプでダルの変身ぶりを見た同僚たちは、「体が2回り大きくなった」と目を白黒させていた。日ハム1年目に85キロしかなかった体重は、今や107キロまで増えた。ダルによれば、増量分はすべて筋肉だという。
筋肉の鎧を身につけ復帰したダルの投球には変化が見られた。以前は打者を「打ち取ってやる」という気持ちが見ている者にも伝わってくるほど力感のあるフォームだった。
しかし、この日はテレビ解説(NHK・BS)の武田一浩氏も語っていたように、8割程度の力で、まるで打たせて取るピッチングのように見えた。それでも直球は150キロ以上を連発。最速は158キロをマークした。軽く投げているようでも、球威がアップしたことは球速表示を見ても明らかだ。