本人は軽傷強調も… 復帰ダル「肩と首の張り」の深刻度
右肘手術から復帰、順調に白星を積み重ね始めた状況でのアクシデントだった。
8日のアストロズ戦で右肩の張りを訴えて降板したレンジャーズ・ダルビッシュ有(29)。トレーナーによれば「右肩の張り。念のため降板させた」らしい。大事を取っての交代というのだ。
試合後の本人も「肘とかは何もなく、単純に肩とか首に張りが出た。張りを取れば問題ない」と軽症を強調したが、楽観視はできない。
ダルには首の張りが重症に発展した過去があるからだ。
メジャーで初めて開幕投手を務めた13年は6月までに8勝をマークしながら、7月上旬に僧帽筋(首の付け根から肩、背中へと続く筋肉)を痛めて初めて故障者リスト(DL)入り。選手間投票で選出された球宴の辞退も余儀なくされた。
僧帽筋は力投派や速球派の投手が痛めやすいとされる。ダルはリハビリで体幹トレやウエートトレに努めた結果、球速が大幅にアップ。マイナーでの調整登板から直球の最速は158キロをマークしたほどだ。球威が増した分、負担がかかって僧帽筋を痛めた可能性も否定できない。