7戦連続安打&プロ1号弾 日ハム清宮を待ち受ける“本格試練”
復帰後もプロの緩急をつけた投球に対処できなかった。オープン戦で対戦する投手にしてみれば、注目度の高い高卒新人に、やすやすと一発を献上するわけにはいかない。変化球で打ち気をそらす配球が続き、清宮は「状態は悪くはないと思うんですが、なかなか仕留めきれない。ストレートを打ちにいきながら、変化球に対応するのは難しさもある。駆け引きも大事かなと思います」と話したこともある。
■さらなる駆け引きが求められる
清宮はしかし、気持ちが折れることはなかった。親しい関係者には「プロは思っていたイメージと違い、かわしてくる攻めが多い」と話し、力と力の真っ向勝負を望んでいたという。ゆくゆくは、相手投手の渾身の速球を打ち返して豪快なアーチをかっ飛ばしたい――。長距離打者としての本能は萎えるどころか、むしろ高ぶっていたという。
連続試合安打を継続して、なおかつ本塁打まで放った清宮は今後、初球から決め球の変化球を投じられたり、より厳しい攻めを受けることは想像に難くない。試合後の清宮は「いままでたくさん打席を経験させていただいて、ボールの待ち方とか成長しているところはある」と話した。本人も自覚している通り、さらなる駆け引きが求められる中で、一発を増やせるのか。本当の試練はこれからだ。