7戦連続安打&プロ1号弾 日ハム清宮を待ち受ける“本格試練”
打った瞬間、それとわかる当たりだった。
清宮幸太郎(18)がプロ初アーチを放ち、ドラフト制導入後としては史上初となるデビュー戦から7試合連続安打を達成した。
9日のオリックス戦、第1打席の初球だった。ディクソンの高めに抜けた甘い変化球を逃さずフルスイング。角度がついた打球は大きな弧を描き、右翼席中段に飛び込んだ。
清宮は「うれしいです。忘れられない一日になると思う。これを(先々)懐かしいなと思える一本にしたい」と喜ぶと、栗山監督も「本当にいい本塁打だった。打球の感じを含め、スケール感もあった」と目を細めた。
高校通算111本塁打を放った長打力がウリの清宮にとって、面目躍如の一発だった。これまで連続試合安打を放っていたとはいえ、初安打の二塁打以外はすべて単打。ボテボテの内野安打もあった。
その清宮は1月の入寮以来、紆余曲折の日々を送ってきた。自主トレ中に右手親指をダンベルにぶつけて骨挫傷。沖縄キャンプで本格的な打撃練習を再開した直後には急性胃腸炎になった。オープン戦では19打席無安打と苦しむ中、追い打ちをかけるように限局性腹膜炎で緊急入院。一時は手術も検討された。