永田町の裏を読む
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民進党の前原新代表は「野党協力」の意義を理解しているか
前原誠司が民進党の代表に選出されて、先走りが大好きな永田町情報通たちの関心は、小池百合子東京都知事が国政に乗り出して「日本ファースト」とかの新党で打って出てきた場合に、かつての細川護熙=日本新党で初…
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「改憲断念宣言」に等しい 10・22総選挙なんてやれるのか
茨城県知事選を何とか乗り切ったことで「10.22総選挙」の可能性はますます高まったというのが永田町の情報通の見方だが、私はそれには懐疑的である。確かに、政局戦術的には、臨時国会冒頭から加計・森友疑惑…
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得意なはずの北朝鮮問題が安倍首相の命取りになる可能性
米韓軍事演習が予定通り始まって、これに北朝鮮がどういう反応を見せるか、片時も目が離せない緊迫が続いている。が、旧知の米外交専門家によると、「それは表面だけで、米朝双方とも軍事衝突を回避することで基本…
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米本土に向かうミサイルを日本が打ち落とすという錯誤
今週日曜日のTBS系「サンデーモーニング」を見ていてちょっと驚いたことがあった。 北朝鮮のミサイルの問題を論じている時に、準レギュラーのコメンテーターである外交評論家の岡本行夫氏が「北のミサ…
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民進党は「前原代表」を選んで破滅への道を突き進むのか
まだ始まってもいない民進党代表選に口を挟むのは尚早かもしれないが、これが前原誠司と枝野幸男の対決になるとして、前原が勝てば同党は破滅に向かうしかなく、枝野が勝つことでかろうじて蘇生への活路を開くこと…
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大日本主義の徒花 「安倍政治」に対抗するヴィジョンとは
鳩山友紀夫の近著「脱 大日本主義」(平凡社新書)がなかなかの評判である。30日付毎日新聞の「今週の本棚」欄では、中島岳志が5段の大きなスペースで書評を書いていて、その結びの部分でこう述べている。 …
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仙台市長選で勝利しても野党の選挙協力が進まない理由
仙台市長選は、野党側の思惑通り、4党の選挙協力がカチッと組めれば自公に勝てるという道筋を指し示す結果となった。各紙はその結果を一様に「自民に打撃」と伝えたが、その中にあって毎日新聞は1面トップで「内…
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仙台&横浜 都議選での自民大敗が地方都市にも波及するか
安倍「一強」政治がダッチロール状態に陥るきっかけとなったのは、都議選での自民大敗だが、この傾向が他の地方都市にも広がっていくと、いよいよ大変なことになる。その意味で注目されるのが、7月23日投開票の…
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今度は国政…都議選圧勝でも小池知事の総理への道は遠い
小池百合子東京都知事の「都民ファーストの会」の都議選大躍進を受けて、気の早い政界消息通の間では「次は国民ファーストで、日本初の女性総理を狙うのではないか」と取り沙汰されているが、それを「冗談じゃない…
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都議選大惨敗で政局は一変…安倍首相の総裁3選も絶望的に
都議選での自民党の大惨敗で、夏以降の政局の景色は一変した。安倍政治は基本的に、来年9月の自民党総裁選での安倍3選達成を軸として運転されているが、その軸がボッキリ折れた――とまではいかなくても、大きく…
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内閣支持率急落 国民は安倍政権に不信任を突きつけている
国会が終わって各社が行った世論調査では、軒並み内閣支持率が急落した。毎日新聞では前回より10ポイント減の36%で、不支持44%と逆転。共同通信でも10.5ポイント減の44.9%で、不支持43.1%と…
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太平洋の両側に現れた 「似た者同士」のエセ独裁者政権
旧知の米国人ジャーナリストが「長年、日米それぞれの政治事情と両国関係をウオッチしてきたけれど、こんな景色を見るのは初めてだ」と言う。「太平洋の両側に、これほどまでに似た者同士のリーダーが現れて、お互…
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加計学園問題と改憲宣言で追い込まれた政権の自滅への道
どうも安倍政治が悪い方へ悪い方へと傾いているように思うのだが、と自民党のベテラン秘書に問うと、ズバリ「その通り」という答えが返ってきた。 「森友学園もさることながら、加計学園の方が深刻だ。前川…
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辺野古新基地の建設を止める沖縄県の「闘いはこれから」
先週末から数日間、那覇に滞在して、県庁中枢、経済界指導者、地元紙編集幹部など要路の方々と翁長県政の行方について集中的に意見交換した。 結論を端的に言えば、辺野古の新基地建設をしゃにむに推進し…
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内部文書が次々流出…「加計学園」問題は堤防決壊寸前
ある副大臣経験者によると、各省庁には「詠み人知らず」という分類の文書があるのだという。およそ役人は、どんな会議や打ち合わせでも必ずメモを取るものだが、それをすべて清書して公的な文書としてファイルする…
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米の親中転換 「中国包囲網」完全崩壊で悶絶する安倍外交
いま安倍晋三首相がいちばん困っているのは、北朝鮮のミサイルでも釜山の少女像でもなく、トランプ政権の「親中」路線への転換であるという。 5月14日から北京でAIIB(アジアインフラ投資銀行)に…
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目くらましのために北朝鮮危機を過剰に煽る“便乗詐欺”
安倍晋三首相のゴールデンウイークの過ごし方といえば、4月27~30日に何の用事で行ったのか分からないロシア・英国を訪問し、5月1日は午前中に官邸で会議があって、午後は散髪、夜は新憲法制定推進大会で挨…
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通貨政策で米中が手を組み安倍政権は追い込まれる
23日付の日本経済新聞の「米、譲れぬドル高是正」と題したワシントン発の記事の中に不気味なことが書いてある。21日に閉幕したG20(20カ国財務相・中央銀行総裁会議)は大した中身もなしに終わったが、そ…
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TPP復活信じ 「瑞穂の国」を殺す安倍政権による売国法案
北朝鮮のミサイル騒動の陰に隠れてほとんど注目されなかったが、「種子法廃止法案」が14日の参議院本会議で与党などの賛成多数で可決された。 私が大手紙の編集局長なら、「安倍首相が『瑞穂の国』を殺…
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サイト登場 「アキエリークス」から何が飛び出してくるか
安倍昭恵夫人の“公私混同”疑惑は、ポロリポロリと新事実が転がり出て、次第に深まっていく気配だが、当の本人は、森友学園の籠池泰典前理事長の証言を否定する短文をSNSに投稿しただけで、あとはだんまりを決…