永田町の裏を読む
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安倍首相も…振付師の言いなりに振る舞う疑似独裁者の暗愚
本物の独裁者は、本当に自分ひとりで何でも発案し決裁する天才肌の戦略家でなければ務まらず、ヒトラーは多分そうだったし、今ならプーチン露大統領がそうだろう。 今も昔もむしろ多いのは、それほど有能…
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“中国憎し”の色眼鏡で見るから評価が上がらない安倍外交
フィリピンのドゥテルテ大統領の二枚舌どころか三枚舌まで駆使する老獪な対中・対日外交にすっかり翻弄されて、呆然と立ちすくんでしまったかのような安倍晋三首相である。安倍は、南シナ海問題を抱えるフィリピン…
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大企業エリートの連合が「民進党最大の支持基盤」は幻想
民進党のリベラル派議員が「民進党はもう連合労組とは決別したほうがいい」と怒っている。先週の本欄で新潟県知事選をめぐる連合と民進党のゴタゴタぶりに触れたが、とりわけ蓮舫代表が選挙戦終盤で野田佳彦幹事長…
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新潟県知事選への対応に今の民進党の問題点すべてが見えた
新潟県知事選は原発再稼働に否定的な野党3党推薦の米山隆一の勝利に終わり、安倍政権に痛打を浴びせたが、「この選挙への対応に今の蓮舫・野田体制の問題点がすべて噴き出している」と、民進党中堅議員が嘆き、次…
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ごちゃごちゃ言って民進党の足を引っ張っているのは誰か
民進党が8日の全国幹事会で、次期衆院選でも野党統一候補の擁立を目指す方針を決めた。野田佳彦幹事長は、昨年末の自分のブログでは「共産党とは思想も政策も全然違うので、共闘することはありえない」と言ってい…
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政権基盤を固め直すだけの“私利私欲解散”を許すのか
与党幹部から「解散風」をあおる発言が相次ぎ、マスコミもそれに調子を合わせてはやし立てているけれども、これはいったい何のための解散なのか。 「12月の日ロ首脳会談で北方領土で成果が出れば1月が絶…
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TPPで「農林水産物の輸出が増える」は悪質な虚偽である
9月26日の所信表明演説で安倍晋三首相は「TPPの早期発効を大きなチャンスとして、農林水産物輸出の1兆円目標の早期達成を目指す。おいしくて安全な日本の農林水産物を世界に売り込みます」と強調した。野党…
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安倍悪政の下地つくった戦犯が幹事長 自公民大連立の悪夢
「野田佳彦幹事長」には驚いた。旧民主党OBの何人かと話をすると、みな「安倍政権下で起きている悪いことのほとんどは、野田政権時代に始まった。そのことを蓮舫新代表は知らないとでも言うのだろうか」と怒ってい…
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公明党と気脈を通じた二階自民党幹事長の「不規則発言」
二階俊博自民党幹事長の不規則発言(?)が続いている。まずは8月26日のテレビ番組で「女性天皇を認めないのは時代遅れだ」と言い放った。次は訪問先のハノイで10日、同行記者団の質問に答えた2連発で、「共…
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北方領土問題 プーチンの怖さをどこまで分かっているのか
よみうり時事川柳欄に「北方領カネがもの言う事有りや」という一句があったが、お見通しの通り、仮にも安倍晋三首相が盛んに口にしている「新アプローチ」が、ロシア極東地域の開発を中心とする経済協力「8項目」…
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重要テーマで曖昧なままの民進党に「再出発」は無理だ
民進党の代表選が迫ってきたが、マスコミが書くのは「何グループがどちらについた」といった話ばかりで、同党がこれを通じて、どういう理念・政策を再構築して政権奪還を目指すのかという肝心要がいっこうに見えて…
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「統計詐欺」に頼るしかなくなったアベノミクスの末路
アベノミクスが完全に手詰まり状態に陥る中で、安倍晋三首相と黒田東彦日銀総裁は共謀して「経済がうまくいかないのは、GDPや消費などの統計が間違っているからだ」という究極の国民欺瞞キャンペーンに打って出…
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日中漁業協定も読まずに「中国脅威論」をあおる愚
8月初めから数百隻の中国漁船が中国海警局(日本の海保に相当)の公船と共に「尖閣周辺」に押し寄せたことについて、日本国内の報道はあまりに扇情的だ。「南シナ海だけでなく東シナ海でも、いよいよ習近平政権が…
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「お気持ち」に応えれば改憲戦略は先延ばししかない
天皇の「お気持ち」表明についての識者コメントで、いちばんひどかったのは2人の憲法学者で、ひとりは横田耕一・九大名誉教授の「退位を希望する理由が公務負担の重さなのであれば、減らせばよい。極端に言えば、…
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これから沖縄基地問題の論戦は格段にレベルアップする
先の参院選の沖縄選挙区で現職大臣の島尻安伊子を大差で破って初当選した伊波洋一議員に、8月1日初登院の夜にお目にかかった。 「選挙前には接戦かと言われていたのに、大差でしたね」と称えると、「ええ…
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福島第1原発「凍土壁」の失敗で東京五輪返上が現実味
7月19日に開かれた原子力規制委員会の有識者会合で、東京電力が福島第1原発の汚染水対策の決め手となるはずだった「凍土壁」建設が失敗に終わったことを認めた。本来なら各紙1面トップで報じるべき重大ニュー…
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参院選の大勝で党総裁任期延長に照準を定めた3つの理由
永田町の事情通に聞くと、安倍晋三首相は参院選の大勝を得た後、自身の自民党総裁としての任期延長にはっきりとターゲットを絞って、それを軸に政局運営を図っていく腹を固めているという。 周知のように…
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参院選の結果が臨時国会のTPP関連法審議を掻乱
参院選の結果を「農業」という面から見ると、自民党の大苦戦である。いずれも農業依存度が高い東北6県と甲信越3県の計9つの1人区で、自民は何と1勝8敗。また農業生産額でも農業就業人口でもダンゼン1位の農…
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安倍政権を操る特殊イデオロギー集団「日本会議」の闇
安倍晋三首相を取り巻く右翼組織「日本会議」人脈の存在が、スキャンダルと化しつつある。きっかけは、長年この組織について調査してきた菅野完の著書「日本会議の研究」が4月末に発売されてベストセラーとなった…
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改憲派で3分の2議席をかすめとる作戦に暗雲
先週の本欄では、「自公の3分の2超はない」という前提で、「自公の安定過半数確保から単純過半数割れまでの大きな振幅の間」で選挙戦が展開されるだろうと予測した。ところが、その数日後、序盤の情勢を伝えた各…