ヒットチャートめった聴き
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BABYMETALの快進撃 世界が日本に求めるポップカルチャー
スピーディーかつ豪快な極上ヘビーメタルサウンドとキュートなアイドルポップスとを絶妙に融合した女の子3人組、BABYMETALの勢いが止まらない。日本だけにとどまらぬ快進撃ぶりだ。 14年、動…
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歌い手 大滝詠一の卓抜した資質が味わえる奇跡の新作
突然の訃報から2年少し。3回忌を過ぎたタイミングで、大滝詠一、奇跡の新作が発売された。それが「DEBUT AGAIN」。 ソロアーティストとしてだけでなくソングライターとしても生前、多くの歌…
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痛快この上なしの躍動感 上原ひろみは“音楽界のマーくん”だ
ベビーメタル、ワンオクロック、きゃりーぱみゅぱみゅ、さらには初音ミクあたりまで含めて。こうした連中の海外での活躍ぶりを見るとうれしくなる。が、彼らに触発されてこれから海外で一旗揚げようという人は要注…
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新作「★」でデビッド・ボウイが体現した不変の世界観
73年、デビッド・ボウイが初来日した。山本寛斎デザインの派手な衣装を身にまとい、ストロボが激しく点滅する中、ベートーベンの第九を鳴り響かせつつ舞台にせり上がってきた瞬間から、そのはったり満載のかっこ…
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年末恒例 山下達郎 「クリスマス・イブ」が支持される理由
年末恒例。山下達郎の「クリスマス・イブ」が今年もまたチャートインしてきた。クリスマス本番を迎えて12月21日付の178位から28日付では39位へ。これでついに30年連続トップ100入りという快挙達成…
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グラミー6冠に輝いた英国の女性歌手5年ぶりの新作
前作「21」を全世界で3000万セット以上売り上げ、グラミー6冠に輝いた英国の女性歌手、アデルが5年ぶりに新作アルバム「25」をリリースした。これが3作目。恋人との間に子供が生まれ、母親になったとい…
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旧タイプの音楽ファンが心ときめく“フリップバックE式”
定額あるいは無料で配信されるネット上のデータで音楽を聞く時代。かさばるパッケージを保有することなく、常に好きな曲を楽しめる夢のような状況だ。が、それでもパッケージにこだわりたい旧タイプの音楽ファンも…
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ベテラン3人組の新バンドは心地よいにもほどがある
痛快ロックンロールサウンドでおなじみ、ブルーハーツ~ハイロウズ~クロマニヨンズのギタリスト、マーシーこと真島昌利。そして、キュートでナチュラルなフォークロックサウンドに定評のあるヒックスヴィルのリー…
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楽しくて、切なくて、何よりも、しみる
カバー作を出したり、ライブ盤を出したり、宇多田ヒカル、松本隆らへのトリビュート盤に参加したり。さまざまな形でその切なく柔軟な歌心を事あるごとに披露し続けてくれてきただけに、さほど久々とは思わなかった…
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若き日の山下達郎らが打ち出した“処女名盤”
来週、8月12日にぼくの新刊「70年代シティ・ポップ・クロニクル」(Pヴァイン刊)が出る。70年代の日本のポップ音楽史に残る名盤15作をピックアップし、それぞれにまつわるさまざまな記憶を書き連ねたも…
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歳月が答えを出した
「木綿のハンカチーフ」「スニーカーぶる~す」「赤いスイートピー」「ルビーの指環」など、数えきれないヒット曲の作詞を手がけてきた松本隆。今年で作詞活動45周年を迎える。 そんな節目の年に編まれた…
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すべてを“真っ白”に戻した新生「Superfly」
スーパーフライと聞いて思い出すのは――。豪快なギター。扇情的なオルガン。太くうねるベースとドラム。まさに60~70年代の米ロックを想起させるタフな音像を従え、越智志帆のブルージーなボーカルが炸裂する…
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日本一の♪ウォーウォー 絶品の♪ウォーウォー
♪ウォーウォー……と歌わせたら、今、日本でこの人の右に出る者はいない。浜田省吾。彼の♪ウォーウォーは絶品だ。もちろん、本来の洋楽ロック的な♪ウォーウォーとはひと味違う、どこか日本的情緒が拭いがたく漂…
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早口ダミ声のキワモノから国民的バンドへ 衰え知らずの一枚
始まりは“異端”だった。78年にデビューしたサザンオールスターズ。当初、彼らの売りはといえば、ジョギングパンツ姿で宙づりにされたり、サンバダンサーと踊ったりする派手なパフォーマンスと、何を歌っている…
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日本音楽会への影響力を再認識
歌謡ポップスの歴史は飽くなき和洋折衷の歴史だ。ハワイアンと歌謡曲を融合したマヒナスターズ、ロカビリーと合体した水原弘や平尾昌晃、ジャズボーカルの味を取り入れたフランク永井、ラテンにアプローチしたロ…
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松田聖子「レモネードの夏」のパクリなのか?
パクリという行為は糾弾されることが多い。確かに糾弾されてしかるべき安易なパクリも少なくはない。が、中にはごきげんなパクリもある。痛快なパクリ。絶妙なパクリ。納得のパクリ。乱暴に言い切れば、稚拙なそれ…
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13組のクセ者が「ファンキー宇多田」を表現
98年末、宇多田ヒカルが「オートマチック」で本格デビューしたときのことは忘れない。それまで日本でファンキーな歌手というと、ともすれば大声を張り上げ、これ見よがしに高音シャウトで圧倒しようとする者が多…
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「大滝詠一」を的確に集約したベストCD
急逝して間もなく1年になる。大滝詠一。日本のポップ音楽史に大きな足跡を残した偉大な存在だ。 音楽ファンが彼に抱くイメージは、初めて出会った時期によってさまざまだろう。60年代末、日本語詞によ…