経済ニュースの核心
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白物家電で明暗 エアコン好調、シェーバー前年割れの理由
1996年度以来、24年ぶりの高水準を記録した2020年度の白物家電市場。巣ごもり需要で空気清浄機や調理家電が大きく伸びたほか、コロナ対策としてばらまかれた「1人10万円の特別定額給付金の後押し」(…
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Jパワーが石炭火力発電所建設を断念…脱炭素の波にのまれ
今月22、23日にオンラインで開催される「気候変動サミット」。主要排出国を集めて温暖化ガスの削減に向けて話し合う。今や脱炭素・カーボンニュートラルは世界的潮流だ。その勢いにまさに「のみ込まれた」(電…
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「ぴあ」が実店舗の販売を終了へ…ピーク時は611カ所に
「むしろ遅過ぎたくらいだ」。市場関係者の間からはこんな声も聞かれる。 チケット販売大手のぴあが系列実店舗での販売から撤退する。展開する「ぴあステーション」など全国77カ所の店舗を6月末までにす…
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名門「オンキョーホームエンターテインメント」上場廃止へ
スピーカーを得意としてきたオーディオ業界の名門・オンキヨーホームエンターテイメント(旧オンキヨー)が株式市場から退場を迫られることになった。業績不振で3月決算期末の純資産が2期連続マイナスすなわち債…
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新電力大手「エフパワー」の破綻を招いた卸市場の狂乱相場
電力小売りの全面自由化を受けて相次ぎ誕生した「新電力」。その大手企業のひとつが経営破綻に追い込まれた。先週24日、東京地裁に会社更生法の適用を申請したF-Power(エフパワー、東京都港区)で、負債…
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コロナ禍が直撃…婚礼大手「ワタベウェディング」が破綻
まさに典型的な「コロナ破綻」と言っても過言ではなかろう。婚礼大手のワタベウェディングが先週末、一般社団法人事業再生実務家協会へのADR(裁判外紛争解決)申請に踏み切り、事実上、経営破綻した。結婚式と…
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パイオニアは“虎の子”を売却へ 経営再建は時間との闘い
再建の行方が一段と不透明になってきた。デジタル地図開発などを手掛ける子会社、インクリメント・ピーの売却に踏み切ることを決めた、かつてのAV機器の名門・パイオニア(東京・文京)。国内投資ファンドのポラ…
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日医工に富山県から業務停止命令 後発薬の信頼を揺るがす
「信じ難い不正だ。後発薬そのものへの信頼を大きく損ないかねない」。業界関係者からはこんな懸念も上がる。 75品目にも及ぶ自主回収を繰り返した揚げ句、医薬品医療機器法に基づき富山県から業務停止命…
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新築マンション市場7年ぶりに首位交代 その要因と影響は?
首位交代――。新築マンション市場におけるトップの座が7年ぶりに入れ替わった。 不動産経済研究所が先週まとめた2020年のマンション動向調査で明らかになったもので、発売戸数ナンバーワンの地位を…
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出光の“高揚と落胆” EV参入で東亜石油のTOB失敗払拭なるか
悲喜こもごもといったところだろう。先週16日、石油元売り大手・出光興産の社内は「高揚と落胆」がまさに交錯する形となった。 コロナ禍でオンライン記者会見となったため「華々しく」とはいかないまで…
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藤田観光が経営危機で決断 グループの象徴「太閤園」売却
「やむを得ず当資産を売却するという苦渋の決断を下すこととなりました」 会社側が先週末に発表したニュースリリースからもその断腸の思いがひしひしと伝わってくる。 ワシントンホテルや「ホテル…
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資生堂「日用品事業売却」の背景 化粧品に集中も全快遠く
ルーツは約100年前に発売した「石鹸」に遡るという。そんな歴史と伝統を持つ日用品事業の売却に踏み切る化粧品最大手の資生堂。今年7月をメドに欧州系投資ファンドのCVCキャピタル・パートナーズに1600…
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亀屋万年堂を買収「シャトレーゼ」の積極的M&Aと世界戦略
「ナボナはお菓子のホームラン王です」 プロ野球界のスーパースターで読売巨人軍の王貞治氏(現ソフトバンク球団会長)が出演するTVCMのこんなフレーズが全国を席巻したのは、もう半世紀以上前の196…
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日本製鉄が仕掛けた東京製綱への“懲罰的TOB” その思惑は?
「敵対的TOB(株式公開買い付け)ならぬ懲罰的TOBでは……」 鉄鋼業界関係者らの間では、こんな声も飛び交う。 日本製鉄がワイヤロープ国内最大手、東京製綱に対するTOBに踏み切った。「…
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AGCとセントラル硝子の統合見送りは「予想された結末」
経済産業省幹部らの苦虫を噛み潰す音が聞こえてきそうだ。生産能力が過剰でこのままではコスト競争力を失いかねないとして、かねて板ガラス業界に対し再編統合や設備集約化に取り組むよう強く促してきた経緯がある…
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JR貨物「株式上場」の野望…成長投資の目玉はレールゲート
将来の株式上場を“野望”に掲げる日本貨物鉄道(JR貨物)が事業基盤強化に向けて積極投資に乗りだす。 大型物流施設の建設や老朽設備の更新などに、2021年度からの10年間で総額4020億円を投…
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景気の先行指標“工作機械受注高”が2年2カ月ぶりプラス転換
果たして今年の景気回復を告げる“瑞兆”となるのか。景気の先行指標のひとつとされる工作機械受注額が2年2カ月ぶりに月次ベースで前年比プラスに転じた。 国内外の工作機械メーカー108社で構成する…
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ミドリムシのユーグレナ キューサイ買収に投資家「複雑」
「ミドリムシ」と「青汁」。どちらも緑色だが、果たして相性はどうなのか。 東大発ベンチャーの「雄」で、微細藻ミドリムシを活用した機能性食品などを展開するユーグレナがケール青汁などで知られる健康食…
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コクヨが踏み切ったショウワノートとの提携効果を疑問視
中学校から大学・社会人まで、ノートといえばブランドは「Campus(キャンパス)」とほぼ決まっていた。それが小学生向けの「ジャポニカ学習帳」と手を携えることになるとは――。 文房具国内最大手…
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コロナ第3波で賃上げより雇用維持を優先か 21年春闘幕開け
果たして、コロナ禍での賃上げはどうなるのか。業績悪化で航空会社や旅行大手では“賃下げ”すら横行する中、21年春闘の幕が開く。 自動車大手や電機、鉄鋼などの労働組合が加盟する金属労協は先週、来…