フジテレビの女子アナ“タレント化”の源流…パイオニアは田丸美寿々や頼近美津子だった
27日に行われたフジテレビ役員の会見。さまざまな質問が飛び交ったなか、女子アナを伴う接待の常態化について触れたい。
フジの女子アナには深い歴史がある。「男女雇用機会均等法」のない時代。「ニュースは男が読むもの」としてメインは男子アナで、あくまで女子アナは黒子だった。時にはお茶くみをしていたこともあった。
一般社会で女性の進出が起きたように、テレビ局の古くさい体質にメスを入れたのがフジだった。商社の内定を蹴りフジに入社した田丸美寿々を故・逸見政孝と共にメインキャスターに抜擢した。知的で色気も兼ね備えた美貌の田丸に「女子アナを見直した」と評判は上々。日陰の身だった女子アナに光が差し込み、市民権を得ていった。
田丸に続いて現れたのがNHK入局2年目の故・頼近美津子だった。知的な雰囲気が漂う頼近をバラエティーに起用。テレビ雑誌の表紙にまで起用される人気になった。
頼近人気に目を付けヘッドハンティングしたのがフジ。いわゆる引き抜きで頼近を破格の給料で採用したといわれている。