八角理事長が明かした3大関のそれぞれの課題とは? 豊昇龍3敗目で今場所の綱とりほぼ絶望的
照ノ富士の引退で横綱不在の危機が叫ばれる大相撲。大関陣への注目はいやが上にも増すばかりだが、八角理事長(元横綱北勝海)は3大関をどう見ているのか。序盤で5敗を喫し今場所の綱とりが消滅した琴桜(27)。先場所は自身初優勝を達成したが、9日目の20日は宇良に押し倒され、3勝6敗。勝ち越しも厳しい状況となった。
日刊ゲンダイなどの取材に、師匠にして父である佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)は「見えない重圧ですね。本人とも話したが、勝ちたい、負けたくないという気持ちが先行し、組んでからも『こうしなければ』と思っても体が動かない、と。大胆さがない。黙っていても体が(無意識に)動くくらい、稽古をしなきゃダメです」と言い、八角理事長が話を引き取る。
「私は横綱に昇進する直前(1987年5月場所)、『昇進とかそういうことは2ケタ勝ってから考えよう』と思った。すると、意外と勝てちゃうんですよ(初日から12連勝)。琴桜も、もっと力強い相撲を取らないといけません」
豊昇龍(25)は平戸海に突き落とされ、3敗に後退。今場所の昇進はほぼ消滅したが、理事長は高く評価する。