経済ニュースの核心
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「コロナ完敗」ニッポンに光明? 塩野義製薬の抗ウイルス薬は初承認なるか
果たして欧米勢に一矢報いることになるのか。塩野義製薬が先週末、新型コロナウイルスの飲み薬について、厚生労働省に製造販売承認を申請したと発表した。承認されれば国内企業による初のコロナ関連創薬となる。 …
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韓国現代自動車「日本再上陸」 電動車をネット限定販売という奇策の勝算は
果たして捲土重来となるのか。世界5位の韓国大手自動車メーカー、現代自動車(Hyundai)が電動車を引っ提げて日本に再上陸する。「消費者の目が肥えている」とされる日本での挑戦でブランド力や品質を磨き…
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宝刀を抜け! 燃油価格高騰で高まる「トリガー条項凍結解除」の声
もはや「引き金」を引くしか手はないのかも知れない。 ガソリンをはじめとした燃料油製品の価格高騰を抑えるために経済産業省が1月27日から発動した補助金政策が早くも行き詰まる形となった。ENEO…
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1戸13億7000万円も出た! 首都圏の新築マンションが過去最高値を更新
もはやタメ息しか出てこないといったところか。21年の首都圏新築マンションの平均価格が6260万円と前年比2.9%上昇、バブル期のピークだった90年の水準(6123万円)を上回って31年ぶりに過去最高…
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大幸薬品「クレベリン」消費者庁からの措置命令が“とどめ”…最終赤字は28億円に
傷口に塩を塗られた気分だろう。空間除菌剤「クレベリン」の一部製品が不当表示(優良誤認表示)に当たるとして消費者庁から景品表示法に基づく措置命令を受けた大幸薬品。需要動向を見誤り過剰在庫を抱えて苦悶し…
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企業倒産「歴史的低水準」の危うさ…借金はリーマン・ショック後を上回る349兆円
「歴史的」ともいえる状況らしい。2021年の企業倒産件数は前年に比べて22.4%減って6030件と1964年の4212件に次ぐ57年ぶりの低水準にとどまった。政府の巨額支援などで企業の資金繰りをつなぎ…
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岸田政権の次世代「送電網構想」で電線株が大商い…業績拡大期待で投資家も熱視線
米FRB(連邦準備制度理事会)による量的緩和終了の前倒し決定や利上げ観測の強まりを受けて国内株式相場が弱含む一方で、電線メーカー大手の株価が底堅い動きを続けている。 業界首位の住友電気工業の…
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食品年間輸出額が初の1兆円突破も…新目標「30年に5兆円」達成が困難な理由
「ついに」か、それとも「やっと」か──。日本の農林水産物・食品の年間輸出額が2021年に初めて1兆円の大台を突破した。06年に長期目標として掲げてから約15年をかけての達成となる。ただ政府は20年3月…
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「東和薬品」黒柳徹子のCMで有名に…健康食品メーカー買収の大勝負に出る
2004年からイメージキャラクターを務めるタレントの黒柳徹子に加え、今年10月から男子フィギュアスケートの羽生結弦選手を起用した新テレビCMを展開するジェネリック(後発薬)大手の東和薬品。その東和が…
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愛知銀行と中京銀行が経営統合し愛知県シェアトップも…「攻めの統合」に囁かれる落とし穴
愛知県内の地銀再編は戦後初ということになるらしい。経営統合で基本合意した愛知銀行と中京銀行。2022年10月に共同持ち株会社を設立して両行がその傘下にぶら下がったうえ、2年後をメドに合併する。 …
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オリックス傘下の小林化工がサワイGHDに“身売り” 睡眠剤混入問題で後発薬事業から撤退
オリックスが“敗戦処理”にひとまずメドをつけた。違法な手順で製造した医薬品で健康被害を引き起こした傘下の後発薬メーカー、小林化工(福井県あわら市)で、県内にある矢地工場など全工場と物流センターなどの…
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2021年のIPOが120社超え 14年ぶりの高水準に「上場ゴール」を懸念する声
2007年以来、14年ぶりとなる100社超えを達成する見通しだ。今年の新規株式公開(IPO)企業数で、最終的には93社だった前年を3割強上回り、120社を突破する勢いだ。世界にあふれ返る緩和マネーを…
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新生銀行TOB阻止へあす臨時株主総会 注目される「買収防衛策導入」賛否の行方
「決戦」の舞台は東京・秋葉原だ。ネット金融大手、SBIホールディングス(HD)によるTOB(株式公開買い付け)を阻止するための買収防衛策。その導入の是非を問う新生銀行の臨時株主総会が25日午前10時半…
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「安藤ハザマ」は最終利益の100%以上を株主還元 物言う株主の標的に
ゼネコン各社がアクティビスト(物言う株主)によって次々と“血祭り”に上げられている。香港を本拠とする投資ファンド、オアシス・マネジメントに食いつかれていた準大手の安藤ハザマは先週、2022年3月期と…
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海運大手3社がそろって上方修正「コンテナ船バブル」で“我が世の春”を謳歌
海運大手3社が“コンテナ船バブル”に沸き立っている。先週までに2022年3月期の利益予想を揃って上方修正。日本郵船と川崎汽船は2年連続過去最高純益を更新。商船三井は08年3月期以来14年ぶりに最高純…
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業界再編を促す腹積もりか…村上系ファンドに怯える“キャッシュリッチ”ゼネコン
総額100億円超の利益が村上世彰氏らの懐に転がり込んでくる見通しだ。 先週20日に543.9億円、1500万株にものぼる自己株TOB(株式公開買い付け)を完了したと発表したゼネコン準大手の西…
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「家庭教師のトライ」は英ファンド傘下へ 再編機運高まる日本の教育産業は“赤い資本”も台風の目に
「家庭教師のトライ」などを手掛ける教育産業大手のトライグループ(東京都千代田区)がファンドの傘下に入る。オーナー創業者の平田修会長や元女優で妻の二谷友里恵社長らが英CVCキャピタル・パートナーズの設立…
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新生銀行はSBI HDとの対立長期化 公的資金返済には「1.6兆円規模」が必要
新生銀行への「無通告TOB(株式公開買い付け)」を仕掛けたネット金融大手のSBIホールディングス(HD)。これに対し新生銀側はSBIHD以外の株主に新株を無償配布する買収防衛策の導入を決議して対抗。…
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「連合」初の女性会長が決まるも多難な船出…総選挙での野党結集へ早くも正念場
「ジェンダー平等」「多様性推進」を主唱する組織として、それを体現してみせたといったところか。連合(日本労働組合総連合会)の新会長に芳野友子氏の就任が決まった。1989年の発足以来、女性会長は初めて。今…
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三菱UFJFGが米国地銀MUBを売却…いよいよ消え去る「東京銀行」の残滓
グループ内から“東京”の残滓がほぼ完全に消え去ることになる。先週21日に傘下の米国地銀、MUFGユニオンバンク(MUB)の個人・中小企業部門の売却を発表した三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUF…