日本のゴルフを斬る
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松山英樹 リオ五輪出場辞退の“責任者”は誰なのか
世界のトッププレーヤーが続々とリオ五輪の出場を辞退しているけれど、松山英樹は大丈夫だろうと思っていた。 4年後の東京五輪のゴルフ競技につなげるためにも日本の関係団体は松山をゴルフ大使として、…
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日本人プロが世界で通用しないのは飛距離が足りないからだ
「日本の選手は飛距離が足りない。もっと飛ばないと世界では戦えない」 ISPSハンダグローバルカップで来日した2007年、08年全英オープン覇者のパドレイグ・ハリントン(アイルランド)はこう語っ…
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青木功が手本 日本人選手が世界と互角に戦うには「飛ばし」より「正確性」
全米オープンで青木功が帝王ジャック・ニクラスと激しく優勝を争って惜しくも2位になったのは1980年であるから、36年も昔のことだ。 「これなら近いうちに日本人のメジャー制覇をこの目で見届けるこ…
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全米屈指の難設定 オークモントCC攻略のカギ
16日に開幕する今年の全米オープンはどんな試合になるのだろう。 コースは全米オープン開催最多の9回目という名門オークモントCC(ペンシルベニア州)。 前回大会(2007年)は7230ヤード・…
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低い球で飛ばす技術がなければ世界で通用しない
「今年の宍戸を制したものは、どこに行っても通用する。そういうセッティングに私はしたつもりだ」 今年の日本ツアー選手権(宍戸ヒルズ・西コース)について「世界基準のコースセッティング」だとJGTO…
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USGAと違って日本ゴルフ協会は時代に逆行している
世界で最もタフな試合といわれる「全米オープン」が2週間後に迫っている。国内の予選会で出場権を得た4人と、米ツアーで出場資格を持っている松山英樹を含め5人の日本選手が出場する。以前はアメリカまで行って…
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日本人プロは勝負の意味が分かっているか
今季、日本男子ツアーは東南アジアで開催された共催2試合を入れても、わずかに26試合しかない。 うち6試合が終わって、日本選手の優勝は池田勇太ただひとりだ。 先週の関西オープンは、日本…
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トンプソンを「異次元ゴルフ」で片づけたTV局は勉強不足
「コースがゴルファーをつくる」という言葉がある。芝の種類によってもゴルフは違ってくる。 日本も今はベントグリーンで試合が行われているけれど、フェアウエーは北海道などかなり寒い地域のコースを除け…
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池田勇太は選手会長だったから賞金王に無縁だったのだ
強い池田が戻ってきた。選手会長の3年の任期を終えたばかりの池田勇太(30)が開幕2戦目のパナソニックオープンを2位に3打差をつけて勝った。 08年にプロデビューして09、10年と4勝を挙げて…
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近藤共弘はプレーオフの戦い方がわかっていない
桜が散って4月も半ばをすぎて、ようやく国内の男子ツアーが始まった。 開幕戦の東建ホームメイトカップは金庚泰と近藤共弘のサドンデスのプレーオフ。 昨年の賞金王・金は今年に入ってドライバ…
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勝てない日本女子プロは競り合いでのスイングに問題あり
国内女子ツアーは5試合を終わって日本選手が勝ったのは1試合だけ。 開幕戦を台湾のテレサ・ルーが勝った後、3試合は韓国勢が制している。 「韓国はどうしてこんなに強いのか?」とよく聞かれる…
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男子ツアーはいつまでのんきに休んでいるつもりか
来週はマスターズウイークだというのに、日本の男子ツアーはまだ冬眠から覚めていない。女子は3月第1週に開幕してすでに4試合を消化しているのに、男子はマスターズの翌週、桜が散ってからだ。 今季、…
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JGTOが選手を甘やかしたらゴルフ人気の凋落は止まらない
現役時代の青木功は色紙に「勝負」と書いた。 「勝つか負けるか二つに一つ、2位以下は全部負け」と言って勝つことしか考えていなかった。 しかし今回、日本ゴルフツアー機構(JGTO)の会長に…
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女子ツアーは外国勢が開幕連勝 日本人は“勝利”への計算不足
国内の女子ツアーは開幕から2試合を早くも外国勢が制した。初戦は昨年賞金ランク2位のテレサ・ルー(台湾)、2戦目は賞金女王のイ・ボミ(韓国)。 初日、2日目と大会前半を日本選手がリードしても終…
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男子ツアーは賞金額を減らして試合数を増やすべきだ
アジアンツアーとの共催2試合を入れても年間26試合と低迷している日本男子ツアーは、青木功が新会長に就任したことでどう変わるのだろう。 ハワイアンオープンや世界マッチプレー選手権で優勝し、全米…
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男子ツアーはトップの首すげ替えても変わらない
日本ゴルフツアー機構(JGTO)の社員総会が2日後(3月4日)に迫った。海老沢勝二会長がすでに辞任を表明しているので、選手会(宮里優作会長)は青木功に新会長の就任を強く要請している。 海老沢…
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体が大きい選手でなければ世界に通用しない時代
リオ五輪で日本のゴルフは男女共に金メダルの可能性が出てきた。 今季、男子は松山英樹がフェニックスオープンをプレーオフで勝ち、米ツアーで2勝目を挙げて世界ランク11位。女子は野村敏京がISPS…
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ショートゲームが光った岩田寛の粘り
先週のAT&Tプロアマ(ぺブルビーチGL)で惜しくも優勝を逃した岩田寛のゴルフを見ながら、24年前(1992年)、ここで全米オープンを制したトム・カイトのゴルフを目の前で取材したときのことを思い出し…
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「リオ五輪」への熱意 ゴルフ界からなぜ伝わってこない
今年、61万8000人の入場者を記録したウェストマネジメント・フェニックスオープン。松山英樹の米ツアー2勝目は世界ランキング4位のリッキー・ファウラーをプレーオフで下したのだから、これは「金星」と言…
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日本人プロが学ぶべき スピースの左ひじの使い方
アジアンツアーとの共催で行われた日本男子ツアーの開幕戦・SMBCシンガポールオープンでトップ10に入った日本選手は4位の小林伸太郎と6位の谷原秀人の2人だけ。主力選手は池田勇太23位、宮里優作と小平…