サラリーマンはこうして心が折れた
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<第14回>「娘を引き取れ」と前妻の夫に言い寄られるも…
私の再婚が決まった時、前妻の夫が「子どもを引き取ってくれ」と言ってきました。 本はというと、私が心を折ってしまったきっかけは、仕事がうまくいかず、それに加え、わが子と会えない寂しさが合わさっ…
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<第13回>再婚が決まった直後 前妻の夫からまさかの申し出
その日、私は量販店のスーツ売り場にいました。うつ病である私を支え、回復の手助けをしてくれた彼女。ただ、彼女は私より20歳も年が下で、しかも両親は私と同世代です。どういう理由であれ、結婚に反対されるの…
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<第12回>彼女は20歳年下。ご両親にどう切り出すべきか…
「俺が行って話をつけてくる」 こう粋がってみたものの、内心はビビっていました。彼女と暮らすアパートに来た別の男性。 なにせ彼女の二股相手のB君は30歳と若く、東京からバイクを飛ばしてく…
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<第10回>感覚が鈍くなり尿路結石の激痛さえ感じなかった
息子のうつ病を知った両親が、また一緒に暮らそうと言ってくれました。医師の助言もあり、私は大阪に戻ることにしました。 帰郷してからはパラサイト生活でしたので、お金の心配はなくなりました。精神的…
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<第9回>「うつ」はしばしば人を傷つける言葉を吐いてしまう
近所の雑貨店で知り合った20歳年下の彼女。 私のマンションが職場に近かったこともあり、彼女は頻繁に泊まっていくようになりました。 明け方にアルバイト先から帰っても、彼女の寝顔を見ると…
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<第8回>年下女性との出会い、病気を忘れたのもつかの間…
離婚から3年。ひとり身の寂しさはうつ病の回復を妨げます。 「家族がいれば支えになってくれたかも」 後悔が募ります。 結婚生活は15年でした。普通に会社に行き、休みの日は娘たちと…
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<第7回>娘の作ったチャーハンを食べながら自分を恥じた
1年ほどうつ病の治療を続けてきましたが、頭の中はもやがかかっているようで、思うように体が動きません。営業の仕事もクビになり、収入源は時給800円の夜のバイトだけ。大手鉄鋼メーカーで課長代理をしていた…
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<第6回>昼夜のバイト生活でパンク 引きこもり生活逆戻り
朝起きられない私を心配して、昔の仕事仲間が紹介してくれた夜の飲食店でのアルバイト。昼間の仕事よりうつ病治療の自分には向いていると思っていたのですが……。 しかし、時給800円では生活はできま…
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<第5回>睡眠薬が効きすぎて起きたら夕方…
うつ病がやや治りかけたと思ったころ、私は出版社でアルバイトを始めました。 ところが、文章を書くにしても健康な時より3倍の時間がかかる。怒鳴られながらも書籍は完成していきましたが、達成感はみじ…
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<第4回>「仕事をください」とファミレスの床に額をこすりつけた
「おはようございます」 管理人と交わした挨拶。エントランスはきれいに掃除されていましたが、血のりの跡はうっすらと残されていました。 私は「昨日の事件は夢じゃなかったんだ」と手を合わせま…
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<第3回>生命保険金欲しさに2度目の飛び降りを決意
会社が倒産してしまえば何の保障もない。できることは年金の減免措置くらい。 手続きのため役所に行くと、「ご自分の名前でご自分宛てに解雇通知を書いてください」と耳を疑うようなオーダーを真顔で言わ…
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<第1回>うつ病診断前は体が動かないのに頭は妙に冴えていた
私は2008年6月にうつ病の診断を受けました。うつになった原因はいくつかあります。まず、仕事面では大きなプロジェクトが頓挫したこと。取引先の社長が商品を持ち逃げしたことや借金返済のめどが立たないこと…