中高年サラリーマンたちの居場所
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<第5回>故郷と女の胸と母の温もりと
「やっぱり同郷がいいんですかねぇ。接待で喜ばれるのはもちろん、ひとりで何度も通い詰めるサラリーマンがたくさんいるそうですよ」 と週刊誌の編集者が言うのは、銀座3丁目の老舗キャバレー「白いばら」…
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<第4回>生バンドとスポットライトのダンスホール
受付を通って、ホールへと続く階段を下りていくと、映画「Shall we ダンス?」のラスト、草刈民代が手招きするラストシーンと同じ光景が広がっていた。東京はJR鴬谷駅から歩いてすぐのところにある「ダ…
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<第3回>新規オープン続く「フォーク酒場」のノスタルジー
夕暮れにはちょっと早い高円寺は路地裏でキャッチボールをする男女がいて、ビールケースに厚紙を敷いた椅子に座ってホッピーを飲みながら、持論をぶつくさ語る長髪の男がいた。長髪の男はおんぼろギターケースから…
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<第2回>出社前に合気道の道場で汗を流す
スズメがチュンチュンと鳴く早朝から老若男女が次々とやって来て、6時半から、その体を畳に叩きつける。そしてバーン、バーンという音を響かせる。東京・新宿区若松町の住宅街にある合気道本部道場の日常の光景で…
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<1>半生に納得しない中高年はなぜ“シナリオ教室”に通う?
中高年になると、男は2つのタイプに大別される。まずは模型をつくったり切手や絵画、ワインなどを収集するタイプ。これはそれまでの人生に満足し、どちらかというと成功したと感じている。 もうひとつは…