高橋洋子「のっぴきならない人生で」
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<最終回>悩ましいことばかりですが“たゆたう精神”が大事
新著「のっぴき庵」(講談社)の登場人物に「実在するモデルはいない」と話すが、ある有名人気漫画家らと麻雀卓を囲む時間は、作品に大きな影響を与えたようだ。 「かれこれ20年以上前からでしょうか、藤…
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<第2回>「寺山さん…」とバカな独り言を言って書き進めた
全221ページにわたる長編小説「のっぴき庵」(講談社)の舞台は、伊豆下田にある老人ホームだ。60~80代のベテラン俳優や女優のみが入居する“のっぴきならなくなった人たち”が巻き起こす騒動や人間模様を…
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<第1回>ひと言でいうと“へたくそ”なんですよ、生き方が
文壇でも活躍する芸能人の先駆け的存在だ。NHK朝ドラ「北の家族」(73年)のヒロイン役に抜擢され、82年に発表した「通りゃんせ」で女優初の芥川賞候補になった高橋洋子(63)。今年3月に28年ぶりの映…