習近平「アジア皇帝」への野望
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ついに始まった中国“ゾンビ企業”の破綻劇
今月10日、大連市中級人民法院が、東北地方最大規模の国有企業の一角である東北特殊鋼集団(特鋼)の破産申請を受理した。中国でいよいよ大型国有企業の破綻が始まったのだ。 この会社の前身は1905…
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最大の政敵・江沢民一派打倒へ 劉淇スキャンダル
10月1日からの国慶節(建国記念日)7連休が明けた中国で、ネット上に1枚の写真がアップされ、騒然となった。写っているのは、B5用紙1枚のペーパー(写真)。そこには、「劉淇同志一行の林芝視察接待の細目…
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マンション業界困惑 当局の鶴の一声で「金九銀十」が崩壊
「金九銀十」(黄金の九月と銀色の十月)――。中国の不動産業界の専門用語で、9月の中秋節(旧盆)の連休から10月の国慶節(建国記念日)の大型連休にかけて、マンション販売が一年のピークを迎えるという意味だ…
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人民元がSDR入り 「入籠」で勢い増す李克強首相グループ
10月1日から丸々1週間の国慶節(建国記念日)連休に入っている中国だが、メディアは連日、「入籠」のニュースを大々的に伝えている。「入籠」とは、文字通り「籠(通貨バスケット)に入る」。すなわち中国が、…
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国慶節の最中に飛び交う隠語「5月35日」「西朝鮮」とは?
中国は10月1日から、国慶節(建国記念日)の7連休の真っ最中である。全国の行楽地は例年同様、大変な賑わいを見せているが、昨年までと一点、異なっているという。北京在住の中国人が証言する。 「国慶…
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ようやく着手した戸籍改革は新たな混乱の火ダネ
習近平政権が、これまで歴代の政権が手を付けられなかった戸籍改革に着手し始めた。 中国は、1958年に戸籍登記条例を施行して以降、「都市戸籍」と「農村戸籍」という世界に類を見ない戸籍制度を敷い…
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失脚寸前だった李克強首相が意気揚揚としている理由
「中国ナンバー2」で、今年春には失脚寸前とまで囁かれた李克強首相が、最近とみに存在感を増している。 9月18日から28日まで、首相就任以来3年半で最長となる11日間もの外遊に出た。ニューヨーク…
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北朝鮮の対応巡り…激突する“穏健派”vs“強硬派”の主張
第71回国連総会が今月13日から始まり、日本からは安倍晋三首相もニューヨーク入りした。9日の建国記念日に5度目の核実験を強行した北朝鮮に対するさらなる制裁論議が活発化している。そんな中、北朝鮮に強く…
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習近平&プーチン 「悪役両横綱」が日米に見せた蜜月ぶり
中国は、杭州G20(主要国・地域)首脳会議で習近平政権の強大な権力を誇示した後、9月12日から19日まで、初めて南シナ海でロシア軍との合同軍事演習を強行した。 中国海軍は、南シナ海の海戦で「…
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中央銀行トップ 「ミスター人民元」がお役御免に
「金秋」といわれる一年で最も美しい季節の北京で、いまある人事が噂されている。それは、周小川・中国人民銀行総裁の交代説だ。 周小川総裁は、54歳だった2002年12月に中央銀行トップの座に就いて…
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物価下落の波が到来? 中秋節「月餅商戦」に異変
中国は、9月15日の「中秋節」を迎える。4大節句のひとつ、旧盆で、中国はこの日から3連休。日曜日も含めると、職場によっては4連休だ。 中秋節には、一家で中秋の名月をめでながら月餅を食べるとい…
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G20成功で自信深め「中国第一」の強硬路線を貫く
4、5日と、日本から安倍晋三首相も参加して行われた杭州G20(主要国・地域)首脳会議は、まさに習近平の習近平による習近平のためのイベントだった。このビッグイベントの成功で自信をつけた習近平主席は、1…
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安倍プーチン会談を嘲笑「露の経済は中国が握っている」
9月4、5日に開催された杭州G20は、議長を務めた習近平主席が、「皇帝ぶり」をまざまざと見せつけて閉幕した。 習近平主席をライバル視する安倍晋三首相も参加し、米国とともに中国を牽制する外交を…
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中韓関係悪化 朴大統領に求められる“密約”の中身
中国と韓国との「微妙な関係」が続いている。 7月8日に韓国が、THAAD(終末高高度防衛ミサイル)の導入を発表して以降、中国が「これは北朝鮮と同時にわが国を標的にするものだ」として猛反発。こ…
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通貨を人民元に 中国の狙いは「チャイナフリカ」
「TICAD(アフリカ開発会議)だか何だか知らないが、安倍晋三首相がいまさら遠くアフリカまで行って大盤振る舞いしたって、もう遅いよ。2030年に4兆ドル規模になるアフリカ市場は、すでにわれわれが押さえ…
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王毅外相 ゴルフ大使から反日隊長に変貌した理由
8月23日、ついに中国の王毅外相が、外相に就任して3年5カ月にして「初来日」を果たした。 中国の外相というのは、日本の外相のような国会答弁がないため、正月明け恒例のアフリカ歴訪から、暮れの中…
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金融業界の大物が語った「中国経済はh字形に陥っている」
「非常非常不好!」(非常に、非常によくない) 8月中旬、北京・金融街の一角にある四川料理店。中国人民銀行の本店をはじめ、中国の金融機関の本部がひしめく地域を、約半年ぶりに訪れたが、往年の活気は…
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兄貴分・中国がプーチンに命じる「アベと仲良くするな」
私はいま北京に来ているが、オリンピックで中国のメダルラッシュが続いている。13億7000万の中国人が「時差ボケ」も気にせず連日連夜、中国中央テレビの5チャンネルにかじりついて、声援を送っている。毎日…
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巨大ゾンビ企業と共に遼寧省が破綻する
「遼寧省が破綻に向かって一直線に進んでいて、すでに中国の大手銀行は、遼寧省および省内の国有企業への融資を打ち切った――」 7月後半、そんな噂が中国のネット上で飛び交い、大騒動になった。 …
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非公式な重要会議で長老黙らせ永久政権もくろむ
「今年も昨年に続いて、習近平主席は北戴河会議を取りやめたかったのではないか……」 そんな噂が、北京で流れた。結局、今月5日から開かれたが、こんな噂が広まったのには理由がある。 北戴河会…