暴走TPP「10のウソ」
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【特別編】トランプ勝利翌日の衆院“強行”通過は安倍首相の懇願メッセージ
トランプ大統領が決まった翌10日に、世界の笑いものになりながらも、TPPが衆議院本会議で「強行採決」された。どうしてそこまでしたのか。 「2020東京五輪まで続けたい」(さらには無期限に?)と…
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TPPのウソ<11>国民の命の危機 食料は“武器”で標的は日本
わが国では、国家安全保障の要としての食料の位置づけが甘い。 必ず出てくるのが、「安けりゃいいじゃないか」という議論だ。実は日本国民は安さに飛びつきやすい。世論調査をすると、「高くても国産を買…
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TPPのウソ<10>健康リスク度外視…安い食品で消費者が幸せ
確かにTPPによって関税が下がれば、米国から安い牛肉や豚肉が入ってくるため、牛丼や豚丼は安くなる。しかし、関税を下げれば当然、関税収入も減る。日本の関税収入は、税収60兆円の内の1.2兆円ほどだ。T…
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TPPのウソ<9>再交渉はしない 水面下で米国にさらなる譲歩
米国への譲歩は水面下でさらに進んでいる。 米国では、いま誰もTPPに賛成していない。もともと賛成派が多かったのは野党・共和党だ。しかし、TPPを推進してきた製薬会社などから、数年で5億円も献…
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TPPのウソ<8> 国会決議守らず米国に大幅譲歩のアリ地獄
「農産物関税」のみならず、政権公約や国会決議で、TPP交渉において守るべき国益とされた「食の安全」「医療」「自動車などの非関税措置」についても、全滅である。 日本が譲歩したものを少し挙げてみる…
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TPPのウソ<7>熾烈な交渉を演じ続けたフロマンと甘利氏
TPPにより、日本が輸入牛肉にかける関税は、現在の38.5%が発効16年目には9%まで引き下げられる。実は、この牛肉関税9%に象徴されるように、TPPの主な合意内容は、2014年4月のオバマ米大統領…
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TPPのウソ<6>数字増強“ドーピング”で大きな経済効果と喧伝
内閣府はTPPによる経済効果や影響を何度も試算しているが、その数字の出し方はかなり意図的だ。現状の2015年試算では、TPPによる全面的関税撤廃によりGDP(国内総生産)は13.6兆円の増加となって…
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TPPのウソ<5> 全面黒塗りに誤訳で「十分に国民に説明」
「交渉過程は4年間秘密なので説明できない」 我が国では今に至るまで、TPPの詳細が国民に示されていない。野党が国会審議で条文の背景説明を求めたところ、政府から返ってきたのが冒頭の回答だ。提出さ…
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TPPのウソ<4> 歴史的快挙といわれた「大筋合意」の裏側
昨年10月、アトランタでTPPの「大筋合意」が行われ、「歴史的快挙」などといわれたが、その裏で何があったのか。 日本政府は訪米前から「オバマ政権のために、今回こそ決めてやる。譲れるものはすべ…
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TPPのウソ<3>日本の食の安全基準は何ら影響を受けない
TPPでは食品の安全性について、国際的な安全基準(SPS協定)の順守を規定しているだけだから、日本の安全基準が影響を受けることはない。政府はこうした見解を出しているが、これも間違いである。米国は、「…
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TPPのウソ<2>命と健康より“企業利益優先”の濫訴は防げた
グローバル企業が日本で水銀を垂れ流すような設備で操業しようとしたらどうなるか。当然、公害防止のために当局が規制する。ところが、「規制」によって損害を受けた企業が国際法廷に訴えれば、日本政府は損害賠償…
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TPPのウソ<1>雇用増え賃金は上昇…7万4000人減の試算も
「TPPは日本にとってビジネスチャンス」――。こんなバラ色の解説があるが、それはグローバル企業の経営陣にとっての話で、TPPで一般国民の仕事を増やし、賃金を上げることは困難である。 冷静に考え…
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国民の不安押さえつけ 非民主的に“強行”する国は日本だけ
安倍首相は「東京オリンピックまで総理を続けたい」と発言したと報じられているが、そのためにも「米国に追従することで自らの地位を守る」ことを最重要課題としてきた。その象徴が、現在、国会審議が佳境を迎えて…