ここがおかしい 小林節が斬る!
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記憶喪失になる官僚たち 「記憶にない」は自白と同じである
今、森友・加計問題が大炎上しているが、それにしても、疑惑の当局者の口から「記憶にない」という言葉が頻繁に飛び出してくることが印象的である。 国際的に比較しても優秀であるという定評のある日本の…
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背任以外の何ものでもない 佐川前長官「立件見送り」の怪
4月13日の毎日新聞朝刊1面の署名記事によれば、森友問題で財務省の決裁文書が改ざんされた件が「虚偽公文書作成罪」などで告発され、大幅な値引きが国に損害を与えたとして「背任罪」で告発されていたが、大阪…
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本音が見えた自民党の新憲法9条 これは実質的な2項削減だ
森友スキャンダルの再炎上で先行き不透明になってきた安倍改憲であるが、それでも、3月25日の自民党大会を前にして、ようやく改憲論の本音が見えてきた。 高等教育の充実、参院選挙区合区の解消、緊急…
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不誠実の極み…自民党の支離滅裂な新「憲法9条の二」案
報道によれば、自民党の憲法9条改正案(新9条の二)の骨子は次のものだそうである。 ①自衛隊の最高指揮官は首相である(文民統制)②自衛隊を国会の統制下に置く(武力行使には国会の承認がいる。これも…
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高等教育の無償化 「努力目標」を憲法に書こうという愚策
自民党の改憲案が発表されるたびに、「改憲論者」の私は失望させられ続けている。今度は、高等教育までの無償化を「努力義務」として憲法に明記したいそうである。 法律用語として「努力義務」と言う場合…
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選挙制度の常識 議員は“人間”の代表で“畑”の代表ではない
憲法14条は「法の下の平等」を定め、人は不合理な理由では差別されない……という世界の常識を明記している。これを選挙制度について言えば、私たちは、どこに住もうが自由な社会に暮らしているが、その結果とし…
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「9条加憲が否決されても自衛隊は合憲?」なはずはない
国会における論戦の中で、9条に「自衛隊」の文言を加憲する安倍首相の提案が国民投票で否決されても、自衛隊はこれまで政府見解では合憲であった以上これからも合憲である……旨、首相が答弁した。 確か…
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改憲論者のウソ 政府は自衛隊が合憲と確信していたはずだ
大新聞の社説の中で〈安倍首相が「自衛隊員に『君たちは憲法違反かもしれないが、何かあれば命を張ってくれ』と言うのはあまりに無責任だ」と指摘する〉と書かれていた。 私は、首相がそんな発言をしたの…
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「国民が公権力を縛るルール」枝野代表の憲法観は健全だ
1月22日の施政方針演説の中で、安倍首相は「国のかたち、理想の姿を語るのは憲法です」と語った。それに対して、枝野立憲民主党代表は「憲法は国民が公権力を縛るためのルール。定義が間違っている方とは議論の…
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自衛隊加憲論の意味と盲点<6>天皇「譲位」の儀式は憲法に抵触しない
政府の問題提起によれば、今上天皇の退位に伴う皇太子への「譲位」の手続きは憲法に抵触しかねないそうである。 いわく①「譲位」は天皇の「意思」による地位の譲り渡しで、それは「天皇は国政に関する権…
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自衛隊加憲論の意味と盲点<5>「壊憲」反対で一致すべし
すでに明らかになったように、安倍首相が考えている9条に新項を設けて自衛隊を合憲化しようという提案は、いわば邪道である。 つまり、まず、①「現行の9条1項・2項は一切変えない」と言うが、3項を…
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自衛隊加憲論の意味と盲点<4>自衛隊の合憲性を見直すべき
安倍首相に賛成する論客たちは、日夜わが国と国民を守ってくれている自衛隊を憲法学者の過半数が今でも違憲だと言っている状況は失礼で、それを改善するために憲法の中に「自衛隊」と明記してその疑義を払拭する……
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自衛隊加憲論の意味と盲点<3>論点は「海外派兵」の是非だ
憲法9条を巡る改憲派と護憲派の真の争点は条文(解釈や改正)の問題ではなく、その前提問題としての国際政治の現状の中で、わが国はどのような安全保障政策を採るべきか?である。つまり、わが国の独立と国民の人…
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自衛隊加憲論の意味と盲点<2>まず9条の原意を確認すべし
私は、40年近くも改憲論議に参加してきたが、そこには不幸な大前提が横たわっている。それは、現行の9条に関する理解が論者によりさまざまで、それでいて、お互いに意見の違う者との論争を回避しながら、「違っ…
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自衛隊加憲論の意味と盲点<1> 「9条のない国」になる
昨年5月3日(憲法記念日)に突然、安倍首相が、現行憲法9条に「自衛隊」の文言を加えるだけの改憲を提案した。 その後、昨年10月の総選挙で安倍政権が大勝し、その結果、来年の参議院半数改選まで、…
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北の領民が海賊に…今こそ「専守防衛」に徹するべきだ
北朝鮮から漂着した木造船の乗組員が、離島の避難小屋の錠を壊して、発電機、バイク、家電からドアノブや蝶番に至るまでの物品を盗んで逃走を試みた事件の報に接して、身の毛がよだつ思いをした人は多いはずだ。 …
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「リセット」で安保法制支持に宗旨変えできる軽さが不愉快
今回の希望の党騒動で、ひとつはっきりしたことがある。それは、既にうすうす気づかされていたことではあるが、政治家の多くは、議員であり続ける(あるいは、議員になる)ためには実に簡単に主義主張を変えてしま…
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まだそんなことを? 言いがかりに近い民進党の共産党嫌い
「まだそんなことを言っているのか?」と思った。民進党の前原代表が、政権奪還には小選挙区における野党統一候補が必要だと認めながらも、自衛隊の解体と日米安保の破棄を目指す共産党との協力には消極的だとのこと…
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「自衛隊加憲論」は矛盾が未解決で無責任な提案である
自民党は、総選挙の公約の中に、憲法9条はそのままにして「自衛隊」を憲法典の中に明記する提案も入れるとのことである。 しかし、それは、本質的な矛盾(つまり国の存続に関する危険)を未解決のままで…
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格差社会を進行 自民の基本姿勢が人間を大切にしていない
毎年新しい政策スローガンを掲げては、その結果も出せないうちに次のスローガンを掲げる。こうした政権の手法にだまされ続けている主権者国民はそろそろ目を覚ますべきである。 最近のスローガン(キャッ…