電撃サバイバー南部虎弾 66歳の遺言
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「代表作これと言ってなし」 はみ出し人生もそう悪くない
もう十数年前のことだが、「徹子の部屋」から声が掛かって、電撃のメンバーと番組出演の準備をしていたら、収録の直前にキャンセルされた。「黒柳徹子さんが、あなたたちのこと嫌いみたいなんです」って言われた。…
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人望も役得もない それでも反省するより肥だめに落ちる
オレの人生、クビになったり、ハブられたりの連続だ。街を歩けば、指をさされて笑われる。はみ出し人生、さらし者の道化師。リーダーだったダチョウ倶楽部をクビになったときは、所属していた太田プロにこう訴えた…
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ダチョウ倶楽部もクビに 出る杭は打たれるが何も失わない
オレはダチョウ倶楽部もクビになった。 渋谷のストリップ、道頓堀劇場でのオーディションでテアトル・エコーの養成所に入り、そこで役者志望だった寺門と上島、さらに劇場でお笑いをしていた肥後と4人で…
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30歳で自称役者に逆戻り…社会からはじかれても大丈夫だ
「ここでは、オレだけが動けばいいんですよ」 「分かっていますとも。ただ、今後の監督業の勉強のためにも」 「いいんですよ。ボクの映画だから、OKもカメラもボクのとこだけで」 「ですから…
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突然の渡仏に大学中退 「窮地になったらデカく賭けろ」
大学4年のときに就活を放り出し、うぉりゃあとフランスに来たものの、行く当ても何もなく、オレは当てずっぽうで指さした地図の場所、中南部オーベルニュ地方の山の中にいた。ふと思った。ここは来たことがある。…
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フランスの山の中…途方に暮れる場面で笑うと道が開ける
映画「おくりびと」の舞台になった山形県鶴岡市の、劇中に出てくる「鶴の湯」から歩いて5秒のところに、オレの実家はあった。親父は大久保清。あの連続殺人犯と同姓同名だが、縁もゆかりもなく、佐辰輪店という自…
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39歳と19歳で結婚 つまるところカミさんにはかなわない
カミさんの由紀(47)と結婚したのはオレが39歳、カミさんは19歳だったと思う。カミさんが伊豆下田の高校生だった頃、ダチョウ倶楽部の公演で出会い、卒業後に付き合いだして、一緒になった。 全く…
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透析じいさんが夜ごと看護婦に エロの悩みは死ぬまで続く
真っ暗な中でスライド写真が入れ替わるようにガシャン、ガシャンと、いつか見た光景が現れては過ぎ去っていく。一枚一枚がオレの人生の1ページで、それが終わると野原の真ん中に立っていた。 「こっちに来…
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豪州で切断宣告…翌朝一番の飛行機で日本に飛び帰った
「カッティング」と、やたらでかい白人が言った。周りの医師もうなずいて、もう一度オレに同じ宣告をした。 「切断だと?」と通訳のマネジャーに言い、オレは逆ギレした。大人の男ならお馴染みのTENGA(…
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ラーメンには気をつけろ! 医師から「壊死ができてます」
はじまりは還暦を迎えた6年前、2011年のことだ。その朝、左足がむくみパンパンになり、木の株みたいに腫れ上がって、足の甲のところの、小指の下あたりの皮膚が裂け、穴から膿が垂れていた。 さすが…